ムラタの強みは、世界中のお客様との信頼関係の蓄積
- 中華圏
- 2016年入社
Derek Hsieh
Digital Supply Chain , Business Architect

01 ムラタを選んだ理由
私は、台湾での大学時代に日本語を学び、日本語を活かせる職場を求めて日系企業への就職を目指しました。就職活動では、台湾にある日系企業のなかで、主に製造業や商社などの営業職について情報収集を行いました。各社のウェブサイトや財務報告書を参考にしながら成長性や規模の大きさを比較し、特に注目したのがスマートフォン到来で飛躍的な売上成長を遂げているムラタでした。
就職先の最終決断の大きな要因は、ムラタとの面接時の明るい雰囲気でした。私は文系出身で業務上技術的知見がないことに不安がありました。ムラタとの数回の面接を通じて、会社が「人」を重視し、オープンなコミュニケーションスタイルであることを実感しました。また、「面接でお会いした上長と共に仕事がしてみたい」と感じ、自分に合った職場環境だと確信して入社を決めました。

02 仕事内容の紹介
2016年に新卒として入社し、2023年まで営業職を務めてきました。この間、価格交渉や需給管理、拡販活動など幅広く経験しました。
特に印象深いのは、2017年から2018年の間、コンデンサの需要拡大にともない供給不足となった時期です。ムラタでも、お客様の注文にもとづき、多くの社内関連部門と連携し、供給計画調整、きめ細やかな納期調整、納期交渉を行いました。社内関連部門との密な情報共有をするとで多くの支援を受けることができ、厳しい状況のなかでもお客様との信頼関係を強化することができました。この経験は、ムラタの組織力で困難を乗り越えた貴重な思い出となりました。
また良い事ばかりではなく、米国への出向時には自分自身の能力不足で、うまく社内調整やお客様との交渉ができなかったことを痛感した事もあります。ただ今ふりかえってみると、その学びと経験が今の成長の糧になっていると実感しています。私は、常に成長を目指して挑戦する姿勢し、これからも飛躍していきたいと考えています。
03 これからチャレンジしたいこと
私は今、ムラタの長期構想「Vision2030」にむけて、サプライチェーン改革プロジェクトである「次世代サプライチェーンマネジメント(SCM)プロジェクト」を推進しています。サプライチェーンマネジメント(SCM)は、お客様からの注文を受け、生産計画を立案し、材料を手配して製品を製造し、最終的にお客様へ届ける一連の流れとなります。
私はこの「次世代SCMプロジェクト」に企画段階から参画し、需要管理業務メンバーとして営業部門の需要分析業務設計や組織横断的な情報共有について検討しています。ITシステム基盤の刷新だけでなく、業務全体を見直しその必要性や価値を明確化することで、ムラタの強みを次世代へつなげたいと考えています。
私は、「負債ではなく資産を残すことが大切」というあるムラタ役員のメッセージに深く共感しています。これまで営業業務に従事してきましたが、業務改革によって手間作業を減らし、現場での仕事の質向上につなげることを目指しています。また、私自身がビジネスアーキテクチャ(Business Architect)として必要とされる能力とスキルを磨いて、積極的に貢献していきたいです。
Murata for you
あなたにとってのムラタは?
私は、ムラタはGlobal No.1部品メーカーとして「品質」と「コミットメント」を提供している企業だと考えています。技術力にもとづく価値提供に加えて、お客様との約束を大切にし、信頼関係を会社の重要な資産と位置付けています。
グローバル市場で競争する中で、お客様のニーズは地域によって異なるため、その変化に迅速に対応する力が求められます。例えば、米中デカップリング時にはお客様の生産地変更に対して柔軟に対応することや、温室効果ガス排出量削減などRE100への取り組みに注力しています。これらは、ムラタのありたい姿である「イノベーションで社会価値と経済価値の好循環を生み出し、豊かな社会の実現に貢献する」ために、グローバル企業としての役割のひとつだと考えています。
多様な背景、文化を持つ仲間と共に働き、お互いの価値観を共有しながら目標達成にむけて業務を進めることが、グローバル企業とも言えるでしょう。私は、グローバル企業の役割は単なるビジネス活動だけではなく、多様性との共生を重視することだという思いが強くあります。

プライベートの過ごし方

日本に来て新しくできた趣味はドリップコーヒーを淹れる事です。最初の頃は道具を揃えながら、動画を見て自分で試行錯誤しました。コーヒー豆を挽き、その香りが広がる中で至福のひとときを感じるなど、週末にはほっと一息つく時間を楽しんでいます。
また、旅行や散策も私の大切なリフレッシュ方法です。日本は四季折々の美しさを堪能できる国であり、桜や紅葉、雪など台湾では体験できなかったことがたくさんあります。週末には自然散策を楽しみ、美しい風景や静かな環境が心身ともに癒してくれます。関西以外では、瀬戸内海(豊島・小豆島)や北九州(福岡・長崎)などにも訪れました。次回は北陸地方へ行ってみたいと思っています。
自分自身の時間を大切にすることで、日常生活への活力も生まれ、新しい挑戦へのエネルギーを蓄えることができると感じています。
※2024年末時点の内容です。
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