職種紹介: 製造オペレーター

仕事内容

作業者は、製造ラインの各工程に配置され、設備、計測器、資材を使って製品を加工しています。
標準類と呼ばれる規格やマニュアルに基づき、定められた基準を満たす製品を効率的に作ります。また、仕上がった製品の出来栄えや設備を責任もって点検し、職場の6Sと呼ばれる「整理・整頓・清掃・清潔・躾・安全」を維持することで、お客様が要求する品質や納期に応えています。
小集団で製品や工程などの継続的改善を行うQCサークルを通じて、職場の改善や仕事の質向上することに努めています。

キャリアパスの例

①~④のステップで経験を積み、キャリアアップしていきます。
①製造ラインで製品加工経験を重ね、加工工程のトレーナーやQCサークルなどの小集団活動のリーダーを任される。
②製造リーダーとなり、製造ラインを管理監督する。製造知識が深まり、コミュニケーションスキルが向上する。
③製造グループリーダーや、より広範囲を管理するスーパーバイザーとなり、諸活動のリーダーや機能横断活動に参画する。
④製造マネージャーとなり、製造ライン全般の管理、資源管理、組織運営を担う。

育成・研修制度など

製造ラインの製造加工工程に配属された場合、新人への指導スキルを習得したトレーナーによる作業実習によって、担当工程の製品加工スキルを習得します。さらに複数工程の製品加工スキルを習得することによって、多能工として仕事の幅が広がります。
また、QCサークルのリーダーや、様々な改善活動に参画することで、改善手法やリーダーシップを習得していきます。

先輩社員紹介

製造オペレーター
2009年度入社
商業科卒

Q1.あなたの仕事内容を教えてください

私は製造工程の組み立てラインを担当しています。
組み立てラインは製品加工の最終工程であり、前の工程で作られた製品を、お客様へ届く商品としての形へ組み上げる重要な工程です。そのため、組み立て作業は、クリーンルームという、空気中の清浄度を徹底管理された場所で行われ、ホコリなどが製品に付着しないよう細心の注意が払われています。また、製品の変形や変色、細かなバラツキ、ズレがないか、製品一つひとつを全てチェックしています。良品質の製品に仕上げるためには設備の点検やメンテナンスが必須です。いつもと違うところは無いか、変わった音や動きはないか、感覚を研ぎ澄ませてチェックします。一見地味に思えますが、製品や設備・材料などについて多くの知識が必要な、奥深い作業工程です。

Q2.あなたはどんなことにやりがいを感じますか?

製造現場では常に納期と品質を求められています。そのためより早く、より良い製品に仕上げられる方法を日々考え、改善に努めています。私の業務は非常に集中力を必要とする作業が多くあり毎日気を張り詰めていますが、製造現場では自分自身で作業を改善し、より働きやすい環境を作っていくことができます。そうすることで自身の負担を軽減しながらも納期に対応し、より良い品質を作り込み、自信を持ってお客様に届けられる製品に仕上げることが出来ます。
日々の努力や改善、物作りに携わる者としてのプロ意識を持ち、自信を持った製品を作り上げること。それが、私のこの仕事に対するやりがいであり、モチベーションにつながっていると思います。

Q3.仕事の中で大変だったことや、印象に残っている出来事はなんですか?

私は過去に大きなミスをした事がありました。原因は自身の確認ミスによるもので、私はただただ落ち込むばかりでした。しかし、上司や先輩方に励まされ、「もう二度とミスをしないこと、そのためにはどうするかをみんなで考えて改善しよう!」と言われ、同じ作業をする皆で一丸となり作業改善に取り組みました。その改善は上司からも高く評価されました。
もちろんその改善のおかげで、その後ミスは一度も起こっていません。
ミスをした際、後悔と自責の念に押しつぶされる思いでしたが、周りからの支えや励ましにより前を向く事ができたこと、全員が協力することで素晴らしい結果を生み出せたことは、私の中で大きな財産として心に残っています。

8:30 朝礼、CR入室、引継ぎ、業務開始
9:00 日常点検、稼働前確認
10:00 出来栄えチェック、設備稼働
12:00 休憩
13:00 稼働前確認、出来栄えチェック、設備稼働
16:00 設備停止、清掃
16:45 引継ぎ
17:00 業務終了

製造オペレーター
2018年度入社
電子機械科卒

Q1.あなたの仕事内容を教えてください

私は水晶ブランクのエッチング工程を主に担当しています。エッチング作業とは、製品をエッチング液に浸けることで指定の周波数まで仕上げる作業です。この作業ではエッチング液に浸ける時間が重要であり、この時間を間違えてしまうと製品が不良となります。また、エッチング液の中で上手く攪拌させないと周波数にバラツキが出て不良になってしまうので、この二つに特に気を使いながら作業しています。

Q2.あなたはどんなことにやりがいを感じますか?

エッチング作業は、機械ではなく人が手作業で行っているので結果が毎回違ってきます。不良が全く出ないときもあれば、少し多めに出てしまうこともあります。私はこの不良を次の工程で確認できるので、不良となった原因を分析し、その原因を次に作業を行うときに改善していくことで不良の数を減らしています。実際に改善した成果が目で確認出来るのでやりがいを感じますし、もっと頑張ろうとモチベーションもアップします。また、その改善内容を他の作業者と共有することでより良い品質になるよう努めています。

Q3.仕事の中で大変だったことや、印象に残っている出来事はなんですか?

やはり作業を習い始めた時が一番大変でした。最初に作業についての説明を受けたとき、「カゴに入れてエッチング液に浸けて回すだけ」の簡単な作業だと思いました。ところが、いざやってみるとカゴの中の製品は全く回らず、上手く攪拌出来ませんでした。このままでは仕事にならないと思い家でも練習をしましたがなかなか上達せず、それから2週間ほどでようやく攪拌できるようになりました。コツをつかむまでは大変でしたが、出来るようになったときの嬉しさは今でも覚えています。仕事を習得したときの喜びをこれからも忘れることなく胸に留め精進していこうと思います。

<遅番の例>

16:30 朝礼、引継ぎ、業務開始
16:45 日常点検、作業開始
20:30 設備清掃・ロット処理
20:45 休憩
21:30 準備作業
21:45 作業開始
1:00 設備停止、引継ぎ
1:15 業務終了