学生時代の研究で自身の知識や技術が向上していくことに喜びを感じていた私は、仕事をするうえでも技術者として成長できることを軸に島根県内で就職活動をしていました。
出雲村田の工場見学に参加した際、小さな積層セラミックコンデンサを大量かつ迅速に処理する高度な設備を目の当たりにし、これが世界トップシェアを誇る技術力の理由だと強く感じました。
ハイレベルな設備・工法開発に携われる点に魅力を感じ、「ここなら技術者として大きく成長できる」と考え、入社を決めました。
Interview 12/19
新卒入社/技術系総合職
現場と未来をつなぐ、
制御開発のエキスパート
生産技術
2020年入社 自然科学研究科 理工学専攻


Q1.入社を決めた理由
技術者として成長できると確信。
Q2.島根県で就職した理由
私は島根県出身ですが、学生時代は県内外で学び過ごしました。
都会の刺激的な環境で多くの経験を積むことができましたが、将来のライフプランを考えたとき、地元でゆとりある生活を送りたいという思いがあり、島根県内の企業に絞って就職活動を行いました。
その中で、出雲村田の工場見学は大きな転機となりました。自身の専門性を高めつつ、地元で充実した生活を送れるという確信が持てたことが決断できた理由です。

My Work
Q3.生産技術ってどんな仕事?
私の所属する部署では、高品質で安価な製品を短納期でお客様にお届けするため、生産方法(工法)と設備の両面から改善に取り組んでいます。工法開発は「積層セラミックコンデンサの作り方を考える仕事」です。材料の混ぜ方や積み重ね方、焼く温度や時間を工夫して、より良い積層セラミックコンデンサを効率よく作るための「作り方」を確立します。
設備開発は「考案された作り方を実現するための機械を開発・改良する仕事」です。材料の混合、積層、焼成といった各工程を担う機械が、より高速で正確に動作するように改良を加えたり、全く新しい機械を開発したりします。工法開発と設備開発が密接に連携することで、みなさんが安心して使える高品質な積層セラミックコンデンサを作ることができます。
Q4.私の役割
私は設備開発の中でも、制御設計という分野を担当しています。この仕事は、機械や設備を正しく、自動で動かすための「仕組み」を作り上げるのがミッションです。具体的には、ロボットや工場の機械が決められた動作をスムーズに行えるよう、「どのタイミングで、どれくらいの速さで、何を動かすか」といった細かな指示を電気回路やソフトウェア(プログラム)として設計・実装します。
まさに「機械の頭脳や神経」を作り、機械が意図通りに機能するために不可欠な役割を担っていると言えます。実務としては、まず「どう動かすか」の仕様を検討し、それに基づいた電気回路やソフトウェアを設計・作成します。その後、実際に設備を製作し、細かな調整を行うデバッグ作業まで一貫して携わります。
Q5.仕事をするうえで大切にしていること
背景や課題を整理し、深く理解する。
私は業務を進めるうえで、物事の理論的な背景を理解することを大切にしています。入社当初は経験の浅さから、どうしても受け身の姿勢になりがちで、自身の役割や業務の全体像が把握しきれなかったため、スムーズに仕事を進めることに課題を感じていました。
そこで徹底的に、担当業務の背景や課題を体系的に整理し、深く理解できるように努めました。その結果、業務の先行きを見通せるようになり、自ら仮説を立てて検証するスタイルを確立することができました。
Q6.ターニングポイント
私は省エネ施策の一環として、既存設備の省電力化プロジェクトを担当しました。このプロジェクトでは、関係部門と密に連携することで従来比で50%もの電力削減を実現することができました。
この経験は、私にとって非常に大きな財産となっています。プロジェクトに参画したことで、深い技術的知見を習得できたことはもちろん、さまざまな部署の専門家と協力することで、幅広い人脈を築くことができました。これらの知見と人脈は、現在の業務を円滑に進めるうえで大いに役立っており、日々その重要性を実感しています。
Q7.部署を越えた交流の機会
部署対抗野球に参加したことが特に印象に残っています。野球は未経験でしたが、年齢や役職に関係なく、部長や他部署の方々、さらにはメンバーのお子さんも一緒に、和気あいあいとスポーツを楽しむことができました。
この経験を通じて、多様な人々と協力する楽しさを改めて実感するとともに、コミュニケーションの大切さを深く理解しました。また、職場の枠を超えた絆を築く貴重な機会となりました。
Q8.育児や介護との両立支援制度の利用経験
私は育児休暇を取得し、子育てに積極的に参加することで、家庭と仕事の両立を図りました。この制度を活用できたおかげで、家庭のサポート体制が強化でき、仕事にもより集中して取り組むことができました。

ある1日のスケジュール
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9:00
出社、朝礼
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9:05
朝会
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9:30
ソフト作成
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13:00
昼休憩
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13:45
デバック
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17:30
退社
Career Story
Past:これまで
入社後2年間は、工法開発と保全応援を経験し、現場での実践的な知識を培いました。3年目からは設備改善と評価の業務を経験し、既存設備の性能向上や課題解決に向き合いました。この経験を通して、設備のメカニズムを深く理解し、改善策を立案するための基礎を築くことができました。
Present:現在
現在は、新規開発設備の制御設計を担当しています。また、社内の他部門と協働で新技術の応用にも積極的に取り組んでいます。部署間の連携を通じて、新たな知見やアイデアを日々吸収しています。
Future:将来
制御のプロフェッショナルとなり、出雲村田の技術力向上に貢献したい。
将来的には、制御設計のスキルをさらに深く極めていきたいと考えています。そして、培った新技術や知見を社内の関係部門に積極的に展開していくことで、出雲村田全体の生産効率の飛躍的な向上に繋がるよう、これからも挑戦し続けたいと考えています。