出雲村田に興味を持ったきっかけは、就職活動で山陰地方の企業を調べて会社情報に触れたことです。私は山陰地方の出身ですが、それまで「出雲村田」という名前だけは知っている程度でした。調べてみると、村田製作所グループは積層セラミックコンデンサで世界首位のシェアを誇っており、その事業を支える主力拠点が出雲村田であることが分かり興味を抱きました。さらに企業研究を進める中で、電子部品の開発・生産にも、自分が大学で学んだ化学や材料の知識が生かせそうな仕事があると分かり、本格的に入社を考えるようになっていきました。最終的に入社の決め手となったのは、説明会等で社員の方とお話しして実直な社風・雰囲気を肌で感じたことです。ある意味、理屈のない感覚的な判断でしたが、入社してその感覚は正しかったと感じています。
Interview 18/19
新卒入社/技術系総合職
設計から現場まで、
新商品創造をリード
商品開発
2016年入社 工学研究科 応用化学専攻


Q1.入社を決めた理由
肌で感じた、実直な社風。
Q2.島根県で就職した理由
もともと山陰地方へのUターン就職を視野に入れて就職活動していました。私自身はお隣の鳥取県出身ですが、山陰両県の企業を広く調べて当社の情報に出会い、島根県で就職することを決めました。社風にも結びついていると感じますが、島根県は温和で実直な人柄の方が多いのが魅力だと思います。実際に入社してみると島根県外出身の社員も意外と多く、Uターン・地元就職以外でも多数の社員が入社して活躍しています。

My Work
Q3.商品開発ってどんな仕事?
私の所属する部署では、積層セラミックコンデンサの新商品を開発しています。コンデンサの開発と言うとあまりイメージが湧かないかもしれませんが、お客様のニーズに合った製品を生み出し社会へ貢献するために、日々さまざまな業務に取り組んでいます。技術的な観点に絞っても、セラミック材料や電極材料はどのようなものを使うか、コンデンサの各部位の寸法をどのように設計するか、設計通りの製品をつくるためにどのような方法で加工すればよいか、安定した品質で量産するために何を管理すべきか・・・など、開発者が考えるべきことは無数にあります。開発業務の基本的な流れは、お客様のニーズや事業戦略に従って開発する商品を決める→商品を設計して実際に試作する→狙い通りの性能や品質が得られているかを評価する→狙い通りの製品が安定して作れるようになったら審査を受けて量産化、という感じです。社会に求められる新商品を開発することで、会社の事業目的達成に貢献することが商品開発の使命です。
Q4.私の役割
新商品開発チームのチームリーダーを務めています。私のチームには、総合職・一般職(技術アシスタント)のメンバーがそれぞれ複数いて、チームで分担して新商品の開発を進めています。チームリーダーの業務としては、担当している商品の設計・開発の方向性についての意思決定、各メンバーへの業務の割り振りと進捗状況管理、必要に応じて他部門や他事業所への協力依頼・交渉などを担っています。また、チームリーダーであると同時に一人のエンジニアとして実務も担っており、自分自身で工場内の工程に出向いて実験を行い、技術的な考察や報告書作成をすることもあります。チームリーダーとしてのマネジメントと、エンジニアとしての実務のバランスを取りながら仕事に取り組んでいます。
Q5.仕事をするうえで大切にしていること
信頼は、日々の当たり前から。
大切にしていることは、ともに仕事をする仲間と信頼関係を構築することです。どんな仕事でもそうだと思いますが、自分ひとりで完結できる業務は多くないです。当社の仕事でも、さまざまな部門にさまざまな知見を持つ人がいて、お互いに協力しながら業務を進めています。ときには業務上で意見が対立し、議論を通じて自分の主張を相手に納得してもらわなければならないことも出てきます。そのための大きな基盤となるのが相手との信頼関係です。論理的には正しくても、信頼できないと思われる人の話には、あまり耳を傾けてもらえませんよね。
私が人に信頼される存在となるため意識していることは、挨拶をする、時間を守る、自分の言動に責任を持つ、困っている相手にできる範囲で協力するといった「当たり前」の行動の積み重ねです。社会人として基本的なことばかりですが、そういった行動の積み重ねにより、周囲から「信頼できる人」として頼られるようになり、自身もまた周囲に助けられる存在になれると考えています。
Q6.出雲村田の企業文化や価値観
出雲村田には、社是にある「技術を錬磨する」と「科学的管理を実践する」文化が深く根付いています。
世界最先端の積層セラミックコンデンサを生み出す背景には、技術を重視する風土があります。これは総合職のエンジニアに限らず、技術アシスタントや製造現場の社員も同様で、皆が知識・技能を高め、プロ意識を持って仕事に取り組んでいます。
また、意思決定では「科学的に理に適っているか」「論理的に筋が通っているか」を重視します。そのため、前例がなくても理にかなった説明ができれば受け入れられる土壌があります。

ある1日のスケジュール
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8:45
メールチェック、スケジュール確認
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9:00
ミーティング①
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9:30
計画作成
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11:00
資料作成
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12:35
昼休憩
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13:25
ミーティング②
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15:00
ミーティング③
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16:00
業務開始
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17:30
残業前の休憩
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17:45
残業
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19:00
退社
Career Story
Past:これまで
入社後、私はまず商品開発部門に配属されました。その後、工場実習で生産現場を経験し、開発部門に戻ってからは先輩からの教育を受けながら新商品開発に取り組みました。入社3年目からは、グループ会社の福井村田製作所に出向し、セラミック材料をシート状に加工する工程の技術開発を担当。専門的な知見を深めることができました。
Present:現在
現在は出雲村田に帰任し、再び商品開発部門で業務にあたっています。新しいセラミック材料を使ったコンデンサの開発担当者として、福井時代に得た知識や人脈を活かしながら業務に取り組んでいます。
また、商品開発チームのチームリーダーに任命され、自身の業務に加えてチームメンバーのマネジメントも担うポジションとなりました。これにより、マネジメントへの強い興味を持つようになりました。
Future:将来
商品開発とマネジメントを深め、組織を率いるマネージャーになりたい。
将来的には、商品開発とマネジメントの経験をさらに積み、マネージャーへのステップアップをめざすか、エンジニアとして特定分野の専門性を高め、その分野の第一人者となるか、いずれかの道を模索しています。