CAREER STORY

INTERVIEW

営業、海外経験、DX推進で得たスキルでムラタの未来に貢献する

情報システム統括部 データ戦略推進部

2009年入社 工学部 地球工学科

VISION

価値を届ける力、海外コミュニケーション力、ITスキルが強み

私は自らのキャリアの中で得たものが3つあります。1つ目は「営業」という職種を通して得た、「お客様を理解し価値を届ける力」と「販売・マーケティング業務への深い造詣」。2つ目は海外経験によって得た、英語力ならびに「価値観の異なる他者との間で培ったコミュニケーションスキル」。3つ目は現在進行形ですが、ムラタのDX(データとデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革する活動)推進者としてのスキル、つまり「他社事例の情報収集やITスキルを獲得しながらデータを活用した業務変革を推進する力」。これら3つの相乗効果によってムラタの未来に貢献していけたらと考えています。

CAREER STORY

キャリアストーリー

1年目〜3年目

職種:営業

勤務地:村田製作所 営業2部名古屋販売課

住宅設備メーカーの営業担当として、製品提案や量産のサポートを行いました。この時、OJTを担当してくれた先輩から常々言われていたのは「お客様のことを一番理解しているのは担当営業でなければならない」ということです。なので私はお客様を理解するために、お客様の商品を購入し商品技術チームの協力を得て分解レポートを作成し、実機とレポートを商談の際に常に持参してお客様と会話することで、製品や設計に関する理解が深まり、代替品や新商品の提案にもつながりました。そのほかに担当したお客様として、アミューズメント機器メーカーがあります。代理店を介する営業活動でしたのでお客様との距離は遠く感じましたが、毎週代理店と綿密に営業戦略をすり合わせしました。社内の多大なる支援もあり、前任者から引き継いで3年以上提案し続けた製品の採用が決まった時は、とても嬉しかったことを覚えています。

4年目~8年目

職種:営業企画

勤務地:村田製作所 東京支社

営業企画として東京支社に異動し、「CRM(顧客関係管理)システムの導入」「営業本部方針策定」「M&A(企業統合・買収)における販売機能のPMI(統合による効果をいち早く最大化するためのプロセス)」などを担当しました。はじめて英語が必要な業務を任されましたが、当初は英語が全く話せず、猛勉強と仕事での実践を継続したことで、英語への苦手意識が克服できたのはよかったです。「CRMシステム導入」では業務変革を行い、そして「営業本部方針策定」では多種多様なステークホルダーの想いを聞き取ることで「トップから現場までが共感できるストーリーを意識した上での方針」を形にすることができました。これらはいい経験になったと思います。また、「M&Aにおける販売機能のPMI」では、業務の進め方や文化が異なる企業との融合やシナジー創出に苦労しました。図解したり言語化したりと、表現を工夫し対話・対論することで相互理解を深めていったことを思い出します。表面的な理解にとどめるのではなく、なぜ相手がそう考えるに至ったかを考えることで、相手が大事にしている価値観や当然と捉えている部分が理解できるようになりました。

9年目~13年目

職種:営業企画(マネージャー)

勤務地:Murata Electronics North America, Inc.

北米に赴任し統括拠点の営業企画を担当しました。赴任当初からブラジル販社の移転や、複数のM&AのPMIが並行して進んでおり、目の前の仕事をこなすのに必死でした。しかし、人事・法務・経理・IT・SCM(製品の原材料調達、製造、販売までの一元管理)などのコーポレート機能のメンバーとの距離が物理的にも心理的にも近く、一体感を持って対処することができました。他にも組織横断のプロジェクトが多く、現地のメンバーとも徐々に信頼関係を構築しながら業務を進めていきました。しかし、自分で企画を立ち上げ、気持ちよく人に動いてもらうことには引き続き苦労していたんです。そんな中、販売活動を可視化するダッシュボードを作成し、データに基づいて議論し意思決定していくことで、仕事が大きく前に転がるという経験をしました。ムラタの社是にある「科学的管理を実践し」という考えと非常に親和性が高く、これはムラタの競争力を強化する取り組みとなると確信し、DX推進の仕事に興味を持つようになりました。

14年目~

職種:DX推進(マネージャー→シニアマネージャー)

勤務地:村田製作所 みなとみらいイノベーションセンター

念願が叶ってデータ&アナリティクスの部門への異動となり、現在の主な担当は販売・マーケティング領域のデータ利活用推進です。「データ利活用におけるムラタの強みは何か」「顧客に提供する価値は何か」を日々自問自答し、ビジネス部門と対話を繰り返し、時にはそれらを再定義してプロジェクトを企画・推進しています。自分1人では何もできないため、チームメンバーや関係者にビジョンを語り、共感して動いてもらえるような働きかけを常に意識し業務を進めています。写真は情報システム統括部のグローバル会議の懇親会の時のものです。一年に一度はオンサイトで集まったり、適宜Web会議や海外出張を通じて海外拠点ともコミュニケーションを取り連携しています。

VALUE

1人ひとりがリーダーシップを発揮してムラタを支える

私が大切にしているのは「リーダーシップ」です。1人ひとりが小さな範囲でいいのでリーダーシップを発揮していくことが、ムラタのような自律分散型組織の実現に必要だと考えています。マネージャーの立場だった北米赴任時は、上司からの指示は抽象的だったので自らの裁量が大きく、自分で判断・決断しなければならない場面が多々ありました。自然と上司の方針やそこに込められたマネジメント層の想いを深く理解し、自分自身で課題を設定して関係者を巻き込んでいく仕事の進め方に慣れていきました。このようなリーダーの経験をしたからこそ、他者がリーダーとなった時にはしっかりとフォロワーシップを発揮しようと思っています。

DREAM

「DX推進」においてムラタが一歩先を行く存在を目指す

現在の私の業務はムラタの「DX推進」です。データの利活用を進め、作業から仕事への時間価値を提供し、業務本来の目的やお客様に向き合う時間を増やすことで、CS(顧客満足度)とES(従業員満足度)の最大化を図ります。この分野において「ムラタのDXは進んでいる」「ムラタはITに強い会社」だと社会に認められるようにすることが私の現在の目標です。データの利活用がムラタの強みの1つとなるように、日々仕事に取り組み、事例を社外に発信していきます。

プライベートの過ごし方

調理家電を併用して料理をするのが好きです。材料を投入してメニューを選択してセットするだけで1品作ることができます。調理中に子供をお風呂に入れたりもう1品作れたりと、合理的に家事をすすめられるので「生活の質(QOL=Quality of life)」が向上しました。写真は調理家電の力を借りることなく作ったハンバーグです。ルッコラを切らしていたので小松菜を添えてみました。

志望者の方へメッセージ

変化の激しい時代を生き抜く力の1つに「グローバルで活躍する力」があると思います。それは、価値観の大きく異なる他者と相互理解を深め、人を動かし、ともに何かを成し遂げる力です。ムラタは海外売上比率が非常に高く、多くの職種で海外拠点とのやり取りがあり、海外赴任のチャンスも豊富です。AIの技術革新が成長をけん引するエレクトロニクスの世界で、日本国内にとどまらずグローバルで活躍できるリーダーが増えてほしいと願っています。そんなムラタの環境で、成長していきたいと感じていただけたら嬉しいです。