BUSINESS
商品開発・設計の業務内容と流れ
商品開発部門は、お客様のニーズを満たすために、新規製品の仕様の検討・設計・工法開発の役割を担っています。そのなかで私が担当している工法開発は、新規製品の設計を形にするための工法を立案し、製造部門と連携しながら、試作・評価・量産化を行う業務です。
工場在場の利点を活かして、開発初期段階から量産ラインでの量産化を見据え、工法を確立。要素技術開発部門が保有する加工技術や測定技術を、スムーズに量産化できる工法に仕上げます。量産後も、製造部門の技術課題解決のため、原因解析や工法改善提案などで支援を続けます。

WORK
技術者のワクワクする
アイデアを形に
私たちの部署では、自動運転や先進運転支援システム市場に不可欠な「MEMS慣性力センサ」を開発しています。このセンサはGPSが届かない場所やカメラが機能しにくい環境でも、車の位置や方向を正確に特定できる、自動運転に欠かせない製品です。私は、新商品のMEMS慣性力センサに向けた工法開発を担当しており、製品の特性向上のためにデザインや加工方法の検討・評価を行っています。
MEMS技術を用いた製品は必要な工程が多いことが特徴で、各工程での不良の積み重ねが大きなロスにつながるため、安定した工法の確立が重要です。上司や先輩と技術ミーティングを重ね、アイデアを出し合いながら仮説思考で実験を進めています。近い将来、私たちのチームの工法や製品が社会に広まることを目指し、日々業務に励んでいるのです。

1日のスケジュール
8:30
出勤。まずはメールチェックから業務をスタート
9:00
実験の進捗を確認して、本日のタスクを洗い直す
9:30
MEMSの形状を測定して、仮説通りに加工できているか検証
12:00
食堂で同僚と一緒に昼食や会話を楽しみ、リラックスタイム
12:45
昼礼。小グループに分かれて社是の唱和、好きな話題で交流を深める
13:00
実験結果まとめ。チームメンバーと実験結果共有
16:00
実験計画作成。製造部門へ試作品流動依頼、アシスタントへの指示
18:00
退勤。ジムやプライベートの時間を楽しむ。
MISSION
心を動かすような
製品を、
次世代に繋いでいく
私は「初心を忘れないこと」と「顧客が驚く製品づくり」を常に心がけています。
学生時代に水泳をしていた際、速く泳げることで話題だった「高速水着」を両親に買ってもらったところ、自己記録を次々と更新できた感動は今も鮮明に覚えています。また、スマートフォンの登場によって、連絡や情報収集だけでなく支払いから動画視聴まで手元の端末で完結するようになり、生活が劇的に便利になったことにも大きな衝撃を受けました。1つの製品がユーザーの生活を大きく変え、今までにない喜びや感動を与えることがあると、強く感じました。
こうした思いを胸に工学部に進学し、ムラタに入社。モノづくりにおいては、すべてのアイデアを形にできなくても、常にユーザーの課題を把握し解決に向けて考えることが重要です。困難も多いですが、最終顧客に喜びや驚きを届ける製品を想像しながら、初心を忘れず日々の業務に取り組んでいます。

VISION
海外拠点との
コラボレーションで
ムラタの開発力を
推進させる
私たちは海外のエンジニアと協力し、「We are innovators in MEMS world」という共通ビジョンのもと、新商品の設計・開発を進めています。多様なバックグラウンドを持つ技術者と日常的にコミュニケーションを取りながら働くムラタの環境は、自身の成長にも大きく繋がっています。実際、薄膜技術の研究には学生時代から携わってきましたが、シリコンの深堀加工といった3次元加工技術は、入社後に習得しました。
今はまだ力不足な部分もありますが、国内外の経験豊富なエンジニアから知識を吸収し、今後は“ムラタを牽引する技術者”を目指していきます。自動車だけでなく産業機械やロボット、ドローンといった多様な分野で活用される製品を創出するため、海外拠点との連携をいっそう強化していきたいです。

プライベートの過ごし方
石川県は自然豊かな場所が多いので、よくキャンプに行きます。自然のなかで食べるご飯は格別においしいですし、夜に綺麗な星空を見られるのもキャンプの醍醐味。
また、学生時代から続けているウエイトトレーニングに没頭したり、同期とご飯に行ったり、週末はいつも充実しています。
