BUSINESS
生産ライン設計・改善(IE)の業務内容と流れ
私が所属するIE課の「IE」は「インダストリアル・エンジニアリング」の略。金沢村田製作所をNo.1の製造拠点にすることを目標に、人・設備・材料・情報を総合し、最も効率的で経済的な製造部の設計・確立に取り組んでいます。
業務は多岐にわたりますが、メインは原価や予算などの費用管理、生産性向上に向けた活動です。費用管理では、会社が利益を出し続けるために費用の現状を分析し、問題点を改善していきます。生産性向上に向けた活動では、求められる生産数に対して設備能力が足りているかの検証や、より少ない資本で多くの数量を生産できる仕組みづくりなど、製造課や製造技術、生産技術の方々とも連携しながら改善を進めています。

WORK
全体最適を考えて、
よりよい製造工程を
設計する
IE部門の業務は大きく3つ。1つ目は「原価・損益・予算管理」です。製品1つを作るのにかかるコストや毎月の予算、実際の支出を分析して、会社の経営状況をわかりやすく把握します。会社を継続的に運営するためには利益を出し続けることが不可欠。そのために、費用の分析を通じて問題点を見つけ出し、改善していく役割を担っています。
2つ目は「生産性向上の企画」。中長期的な視点で必要な人や設備の能力を見積もり、それに基づいた能力強化の施策や設備投資の計画を立て、提案・実行します。ときには効率化を図るため、大規模なレイアウト変更の企画・提案・実行を推進することも。
3つ目は「生産性向上の活動」です。求められる出荷数を安定して生産するために、設備の能力を管理。単に設備の能力が足りているかを確認するだけでなく、足りない部分について問題を提起し、より高い生産性を目指して他部署と連携しながら効率向上の施策を実行します。

1日のスケジュール
8:15
出社。まずはメールや今日のToDoをチェック
9:00
工程の状況確認。気になっている工程は念入りに
10:00
さらなるDX化に向けて課内で打ち合わせ
12:00
お昼休憩。チームメンバーと食堂で食べることが多い
13:00
短期視点・中長期視点の両方で工程の能力を検証
15:00
現場改善の企画推進。最適な工程設計に向けて議論を重ねる
18:00
退社。帰宅後はのんびりドラマ鑑賞。合気道の稽古に行くことも
MISSION
広い視野で現場・現物・現実を見て
改善を進めていく
業務では「定量的に示すこと」と「全体最適で考えること」、現場・現物・現実を重視する「三現主義」を大切にしています。
IE課は他の課と協働することが多く、自分たちが考えた改善企画に合意してもらわなければ業務が進みません。スムーズな進行のためには、定量的な企画やゴールを示すことが大切。具体的なデータから改善の狙いを定め、改善施策の見込み効果や改善後の結果をわかりやすく示します。
また、一部のエリアや短期間だけの最適を考えて改善を進めると、他のエリアに悪い影響を及ぼし、最終的な改善の幅が狭くなったりすることも珍しくありません。そのため、工程または拠点全体で、かつ長期視点で改善につながる、最適な工程を設計することが求められるのです。
ただ、そうした取り組みの先にあるのは、現実の製造現場。机上のデータだけでなく、現状の現場で現物を把握することを大切にしています。

VISION
幅広いインプットと、
的確な状況把握で
工程を変えたい
IE部門は「虫の目・鳥の目で考えよう」という言葉を掲げています。1つの設備でどのような処理が行われ、どれだけの時間がかかっているのかという“ミクロの視点”と、工場全体または中長期的な需要変化を見据えた“マクロの視点”の両方を持って、問題提起や改善を行うことが求められているのです。また、技術の発展により、工程や各業務にどんどんDX化が進んでいることも頭に入れておかなければなりません。
今後の目標は、中長期的な視点を持ちながら、最新技術なども融合させたよりよい工程や業務のありかたを設計すること。そのためには創造力や分析力、最新技術への知識など様々なスキルが必要になります。まだまだ足りない部分が多いと考えており、まずは1歩ずつ経験を重ね、スキルを積み上げていこうと思っています。

プライベートの過ごし方
旅行やライブ観賞などアクティブに過ごすこともあれば、家でテレビを見たり、読書をしたりとゆっくり過ごすことも。最近は体を動かすために、合気道を習い始めました!