BUSINESS
品質保証の業務内容と流れ
ムラタの海外売上比率は90%以上。海外のお客様へ、効率的に製品を供給することはとても重要な課題です。そのため、MLCC(積層セラミックコンデンサ)事業部には中国やフィリピン、シンガポールといった多くの海外生産拠点が存在します。
私の部署では、国内外をまたぐすべての積層セラミックコンデンサ生産拠点において、品質管理に関わる仕組みや考え方の標準化を推進しています。
ROLE
「Made by Murata」を目指して
業務のスローガンは「Made by Murata」。社内から見ると「これは国内で製造した製品、あれは海外で製造した製品」と分けてとらえることができますが、お客様から見れば、ムラタの製品はいずれもムラタの製品です。そこに、品質のばらつきがあってはなりません。
すべての生産拠点で製造した製品に対して、お客様の期待を満足する品質を担保する必要があるのです。そこで品質保証部では、品質管理に関わる仕組みや考え方に対して、ありたい姿の構想や現状の確認を実施。日々、生産拠点と密に連携しながら、標準化の推進に取り組んでいます。
1日のスケジュール
8:50
出勤。メールチェック
10:00
新規標準化取り組みについてのプロジェクト計画書を作成する
11:00
チームミーティングでの課題管理、進捗報告
12:00
自ら提案した標準化取り組みについての資料を作成
12:50
同僚と一緒に、食堂で昼食
13:40
製造工程での現場確認。Web会議で議題に挙がった箇所をチェックする
15:00
海外生産拠点とオンラインで接続し、定期ミーティング
16:00
現場確認の結果を踏まえて、ミーティング。結論を資料にまとめる
17:20
退勤。今日は同僚と食事へ
EFFORT
ムラタの将来を支えるグローバル人材になるために
国内外の全生産拠点と連携しながら働くうえで、日々の密なコミュニケーションは必要不可欠です。コミュニケーションの本質は「伝える」ではなく「伝わる」であり、受け手に伝わらなければ何の意味もないと感じます。
とくに、他言語を用いた海外拠点とのやりとりは難しいもの。コミュニケーションで得られるアウトプットの質を落とさぬよう、相手の立場に立ったやりとりや適切な言葉の使い方などをいつも心がけています。
昨年には社内の研修制度を利用し、海外拠点の品質管理課での実務を一年間経験してきました。本研修を通じて、グローバルで多様的な思考を養うことができ、海外拠点との円滑なコミュニケーションを実現するノウハウが得られたと感じます。同時に、初の海外勤務で働き方や暮らし方、文化的背景の違いなど、日本ではなかなか感じられないような多様性にも触れられました。
GOAL
現場の声に耳を傾け、真にありたい仕組みを構築していく
品質管理の標準化を推進するにあたり、絶対に忘れてはいけないことは現場・現物・現実の“三現”主義です。ユーザーへのヒアリングや工程などの現場確認、それらを踏まえた現状の把握が欠落すると、その仕組みや考え方は机上の空論となってしまいます。IoTにおいてスマートファクトリー化が進むなかでも、この観点は忘れてはいけません。
そうした視点を持つには、私はまだ現場にごく近い製造部での経験が不十分。だからこそ、日々できるかぎり現場である製造工程に赴くことで、より現場に近い経験を積み、理解を深めたい。そうしたまなざしを活かして、品質管理に関わる仕組みや考え方の標準化の推進に貢献していきたいと考えています。
プライベートの過ごし方
研修での海外勤務を経験してからは外国のハードルが下がり、頻繁に海外旅行に行くようになりました!コロナ禍で大学の卒業旅行すら中止になってしまった世代なので、その反動もあるかもしれません。
次回の長期連休には、ヨーロッパ旅行を計画しています……!