BUSINESS
商品開発の業務内容と流れ
IoTの普及や電子機器の小型化/高機能化に伴って、MLCC(積層セラミックコンデンサ)にも小型化/大容量化が求められています。
商品開発は、お客様が求めるサイズや形状、電気特性といったスペックを満たす新商品を作るため、チップ設計や材料設計、加工プロセスを最適化する仕事です。
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ROLE
進化が速い商品を生み出す面白さ
商品開発部では、MLCC(積層セラミックコンデンサ)の新商品開発を行っています。
IoTの普及や電子機器の小型化/高機能化により、私たちの生活は加速的に電装化してきました。あらゆる電子機器に搭載されている積層セラミックコンデンサは、社会の進化を根底から支えるインフラだといえます。福井村田製作所の商品開発部では、スマートフォンやPCといった日常的な電子機器から、車やサーバー、あるいは人工衛星に至るまで、さまざまな用途に使われるコンデンサを開発しています。
私の仕事は、一番のボリュームゾーンであるモバイル電子機器向けの新商品開発。モバイル電子機器向けの市場は技術進化が非常に速く、商品開発のサイクルも約一年と短いのが特徴です。商品開発歴は11年目になりますが、毎日の変化が大きいため、今も日々新鮮な気持ちで業務に臨んでいます。
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1日のスケジュール
8:00
フレックスで出勤。まずは今日のスケジュールとメールのチェック
8:30
前日に工程で加工した試作ロットの実験データを確認する
9:00
得られたデータについてチームメンバーと議論
10:00
次回試作について計画を立案する
10:30
企画や営業部門と、新商品の販売戦略についてミーティング
11:30
商品化完了までのプランを検討し、資料を作成する
12:55
社員食堂で昼食。売店では食後のおやつを買うことが多い
13:40
昼礼後、材料開発部門とミーティング。直近の課題を話し合う
16:30
フレックスを使って早めに退勤。
保育園のお迎えへ
EFFORT
多角的なエンジニアリングで、求められる商品を世に
商品開発業務のゴールは、搭載される回路設計に応じたスペック(静電容量や耐電圧など)を満たす商品を上市することです。そのためには、コンデンサの構造だけでなくセラミック材料や金属電極材料、工場での製品加工プロセス、各工程での加工条件など、あらゆる方面でのエンジニアリングが必要となります。そのなかで商品開発部では、主にコンデンサの構造と加工条件について担当。
私はプロジェクトマネージャーとして、材料開発や工法開発、製造部門との連携を通じ、計画の中心的な役割を果たしています。
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GOAL
最先端の技術を学び、今までにないプロジェクトを牽引していく
高度に電装化する現代社会において、電子機器の設計は急速に複雑化し、積層セラミックコンデンサの進化も多様な方向性を持つようになっています。商品開発にも、これまでにないプロジェクトが生まれてきているのです。
だからこそ、未知なコンセプトの新商品プロジェクトでも、確実に成功へ導けるようなリーダーになることが私の目標です。そのために、これまで行ってきた商品化に関する知見の向上だけでなく、ビッグデータの活用や機械学習といった新しい技術を取り入れることで、エンジニアリングの環境を整えることに注力しています。一歩先の未来を早期に実現するため、今後もさまざまな新しい技術と接点を持ちたいです。
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プライベートの過ごし方
プライベートでは3人の子育て中。休日はキャンプや釣りなど、ファミリーレジャーに出かけるのが好きです。以前、何かのコラムで「今時の子どもは火を見たことがない」という記事を見かけました。
たしかに、便利さと引き換えに失われる体験は数多くあると思います。だからこそ我が家では、そんなデジタル世界から離れ、自然を満喫するレジャーを大切にしているんです。
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