BUSINESS
商品開発(インダクタ)の業務内容と流れ
宮崎工場開発課では、スマートフォンをはじめとする通信機器の小型化・高性能化に欠かせない「高周波回路用インダクタ」を開発しています。一口に高周波回路用インダクタといっても、お客様によって必要なサイズ、構造、特性は多岐にわたります。お客様の要求に応じて、商品コンセプトと導入する技術を選択し、迅速に商品化することが私たちの使命です。
また、「福井村田製作所といえばMLCC(積層セラミックコンデンサ)」といったイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、それだけではありません。福井村田製作所が生産している高周波回路用インダクタは、世界最高クラスの特性です。その世界シェアは60%にものぼる、ムラタの主力商品のひとつなのです。
ROLE
新商品創出の“旗振り役”として
福井村田製作所宮崎工場は、「新商品創出工場」として工場内外と広く連携しながら、新規の材料や設備を積極的に導入しています。開発の初期段階から、新商品の試作を量産相当のレベルで実現できることが強みです。宮崎工場における開発課は「新商品を生み出す旗振り役」と言えるでしょう。
一般的な開発業務では、お客様の要求を実現するためにどのような技術と設計を選択すべきかをシミュレーションで検証し、決定していきます。
その過程では、工場内の協議も欠かせません。新しい技術や設計にどのようなリスクがあるのか、そのリスクをどのように評価し、品質や供給を担保するのかについて、多角的に考えていきます。工場が一丸となって新商品創出に関わり、お客様の要求に的確かつ迅速に応えていくのです。
私もそんな宮崎工場開発課の一員として、高周波回路用インダクタのアイデアを生み出し、商品化までのロードマップを描き、それを最速で実現できるように力を尽くしています。
1日のスケジュール
8:30
出社。メールと一日の予定を確認する
9:00
開発試作品の流動状況を確認。併せて、製造とコミュニケーションを密に
10:00
試作品の特性測定、品質評価結果確認。業務のなかでも緊張する瞬間!
12:00
社食にて昼食。小鉢は2つ以上、ライスは小サイズを心がける
13:00
試作結果の内容をメンバーと共有し、次のアクションを決める
14:00
次試作の設計を考える。シミュレーションはPCにお任せ
17:00
退社。晩酌のおつまみを考えながら帰宅
EFFORT
挑戦を重ねて"想定外"の解明を導く
新商品開発は、新しいことへの挑戦です。誰も手を付けたことがない領域だからこそ、想定外の事態が数多く発生します。しかし、想定外のトラブルが起きたときにも、修正にはちゃんとした根拠が必要です。「たぶんこうだから感覚で修正しました」では、周囲もお客様も納得しません。
私たちは「発生している現象には必ずメカニズムが存在し、説明できるはず」という信念のもと、トラブル時の原因究明に取り組んでいます。もちろん、一人の力だけでは知識や時間が足りないため、関係部門と連携しながら課題を解決していきます。
工場内で開発を行う強みは、現物がすぐそばにあり、現場で即座に状況を確認できることです。早期に状況を把握できれば、対策までのスピードが上がり、ひいては商品化までの期間短縮にもつながります。
GOAL
「作りたい」ものを「使いたい」と言っていただけるように
これまでにいくつかの商品開発を経験した結果、サイズや特性に応じて、設計のアイデアが自然と浮かぶようになってきました。今後は、その選択肢をさらに増やせるよう、より知識を深めて「作りたい」ものを明確にしていきたいと考えています。
一方で、商品化直前で開発中止になったプロジェクトもありました。とても悔しい経験でしたが、世間から必要とされないものは、商品として世の中に送り出す価値がないということ。そんな結末もありえると身をもって知ったからこそ、今は、目の前の商品開発にいつも全力で取り組みたいと思っています。
今後はもっと外に出て、社会やお客様を知り、「使いたい」と思っていただける商品を開発できるエンジニアになりたいです。
プライベートの過ごし方
休日も平日と同じ時間に起床し、MLBの試合をテレビで観戦しています。同い年の大谷翔平選手の活躍を見て、自分のことのように一喜一憂するのも楽しみのひとつ。特に、長期休暇を取得してロサンゼルスで現地観戦した際の感動は忘れられません。そのときは大谷選手のホームランやピッチングを生で見ることができなかったため、またの機会を夢見て、エンジニアの一刀流で貯金に励んでいます。