製造の現場を知り、
現場のために、知恵と工夫を絞り出す
八日市事業所 第一セラミック製造部
2017年入社
材料工学研究科
八日市事業所 第一セラミック製造部
2017年入社
材料工学研究科
「MKV」という製品を作っている工場で、製造技術をしています。MKVとは、商業電源(コンセント)から入ってくるノイズが、電子機器に悪影響を与えないように守るフィルタの役割を果たすもの。非常に長い歴史がある製品で、漏電や電気火災を防ぐ上で、絶対に欠かせません。そんな家電製品がある暮らしに不可欠な製品に関わるのが私の仕事です。製造技術の仕事は非常に多岐にわたりますが、中でも私が主に手がけているのが、「工程の効率や品質の改善」と「品質異常やトラブルの要因解明と対策」について、技術的な視点から取り組むことです。また現在は、国内の生産製品を海外の生産拠点に移管するプロジェクトに携わっています。移管に伴って発生する不具合への対応、スムーズな移管方法の検討などに取り組む毎日です。
製造現場で働くみなさんとは、常に日ごろからコミュニケーションを取りながら、優れた製品を安定的に、そして安全に製造できることを目指して協力し合っています。製造技術は、製造現場あってこその仕事ですから、とにかく現場をよく見るよう心がけています。そう思うようになったきっかけは、入社後に半年間にわたり関係会社の工場で作業員をしていた経験にあります。そこでは、製造現場と製造技術の間に少し距離があるように感じ、当時作業員として働いていた私は寂しく思いました。私たち製造技術は、製造現場のために存在する職種。現場への貢献こそが、仕事の目的です。そのためには、誰よりも現場を知り、現場とのコミュニケーションが欠かせません。一見、無駄が多いように見えるかもしれませんが、それが大きな成果への一番の近道です。常に現場とともにあり続ける。そんな製造技術を目指しています。
部品メーカーとして世界トップクラスの技術力と実績を持つムラタ。その秘密の1つが、原料の開発・製造から、最終製品の加工まで、1つの製品が出来上がるまでのすべての工程を自社で手がけている点にあります。私たち技術職も、あらゆる工程に精通していることが、高い成果を残す上で欠かせないと思っています。ムラタには、非常に優れた材料技術に関する強みがあり、材料が製品の特性に与える影響もかなり大きいと言えます。材料に関する知識は決して無視できませんから、私も仕事の合間を見て勉強をしているところです。また、今取り組んでいる海外への移管プロジェクトも、私のキャリアにとって非常に大きな経験になる予感がします。海外とやり取りするにあたって英語がいかに重要であるかも感じているので、語学力もしっかりと学んでいきたいですね。
社会に出るまでの期間は、興味のあることを勉強したり、好きなことを楽しんだりして、自分の知識とスキルに幅と深みを持たせる絶好の機会です。ぜひ今のうちに、やってみたいことには何でもチャレンジしてください。その経験が、きっと自分の強みになるはずです。ムラタには技術と論理を大切にする社風があり、技術者にとてもやさしい会社だと思います。自分で考えて行動する人間には、年齢やキャリアに関係なく強みを活かすチャンスが巡ってくるので、ぜひムラタで一緒に働きましょう!
趣味は釣りです。釣りをする上で心がけていることは2つ。1つは「自分で考える」こと。もう1つが「自分で作る」ことです。出来合いの道具を使って「釣れた・釣れない」と一喜一憂するのではなく、「なぜ釣れたのか」、あるいは「なぜ釣れないのか」を考える実験のような作業が釣りだと思っています。それだけに、自分で考えた方法、自分で作った道具で、狙い通りの獲物が釣れた時の楽しさは格別です。たまたま釣れた喜びとは比べようがありません。そんな風にして釣りに取り組むのが、私なりの楽しみ方です。