INTERVIEW

主力商品「積層セラミック
コンデンサ」をさらに進化させる

セラミックコンデンサ事業本部
技術開発統括部材料技術開発1部

2017年入社自然科学研究科応用化学専攻

WORK

コンデンサを進化させるための
新しい技術を創造

私の部署では、ムラタの主力商品の１つである積層セラミックコンデンサの誘電体材料の開発を行っています。積層セラミックコンデンサの試作品の作製とテストを行うことで、次世代の誘電体材料の設計や、また、そこにつながる要素技術を創出していきます。この中で私は特に、コンデンサの寿命を長くするための技術の創出に注力しています。コンデンサは様々な電子機器の中で、電圧を安定させたりノイズを取り除いたりと、回路を支える役目を担っています。つまり、電子機器を長く安全に使い続けるためにはコンデンサの寿命も長くなければなりません。コンデンサの特性がなぜ悪くなるのか、どこが悪くなっているのか、どのようにすれば予防できるのかなどを科学的に調査し、材料開発担当者や商品開発担当者と連携しながら、より良い積層セラミックコンデンサを作るための、新しい技術を世に出していくことが私の業務です。

1日のスケジュール

9：00

スケジュール確認、メールチェック

9：30

実験作業の立ち会い

10：30

実験データの解析

13：15

ムラタの「積層セラミックコンデンサ」の信頼を築き上げる

積層セラミックコンデンサの原材料は非常に複雑で、ある特性をコントロールしようとすると必ずと言っていいほど別の特性に影響が生じます。その影響が商品に対してリスクにならないかを検討するのですが、そういった場合は部門の垣根を越えて、材料開発担当者や商品開発担当者と議論を重ねながら業務を進めています。また、私の場合は社外機関との連携も担当しており、大学などの研究機関といわゆる産学連携を盛んに行っています。そこでは自社だけでは行えない解析を実施したり、共同で新たな知見や材料を探求したり、有意義な取り組みができています。性能の良いコンデンサが世に出ることで、家電やスマートフォンをはじめとした電子機器はより高性能に進化していきます。その進化を止めないためにも、新しい要素技術を開発することを通して高性能な積層セラミックコンデンサを提供し続け、市場におけるムラタの信頼を築き上げていくことが、私たちのミッションとも言えるでしょう。

VISION

まだ見ぬ技術の創造と、後輩の教育者としての成長を目指す

コンデンサにおける未来の技術を創り上げていくことが、業務面での私の目標です。そのために、社内外を問わず学会や展示会に出かけて、積極的に技術情報を収集しています。例えば学会では各大学や研究機関の最新の研究内容が聞けますし、展示会では市場の動向や計測技術などの最新技術について知ることができます。それらをどんどん取り入れ新しい技術を創造し、ムラタの技術力へと昇華できればと考えています。また最近は年齢的に、頼る側から頼られる側へと変わってきていることも実感しています。ですので、自分自身が上司にどのように接してもらったかを思い出しながら、後輩とコミュニケーションを取るようにしています。特に心がけているのは、何かを教える場合です。一度チャレンジしてもらった上で、必要に応じたアドバイスを行うというやり方をしています。かつて私が上司や先輩にしてもらったように、後輩たちの成長を促すことができるような、バランスの取れた人材になっていくのも私の目標の１つです。

2017年

セールスエンジニア部門配属。

2018年

SEから材料開発部に異動、要素技術開発を担当。

2020年

課内異動、材料開発を担当。

2023年

課内異動、再び要素技術開発を担当。

プライベートの過ごし方

最近はボードゲームが趣味で、同僚たちと自宅やボードゲームカフェで楽しんでいます。ボードゲームと言っても、シンプルなものから複雑なものまで無数にあるので飽きることがありません。他には、お酒を飲むことも好きで、よく1人でふらっとバーに立ち寄ります。そこで、異業種の方や飲食店経営の方などと話をする機会があり、さまざまな価値観に触れられることでたくさんの気づきがあり、それは仕事にも役立っていますね。

志望者の方へメッセージ

私は学生時代から誘電体セラミックスを研究しており、その分野に携わり続けたいという思いがありました。そこで、職場の雰囲気が良さそうだったムラタを選びました。入社してからもそのイメージは変わりません。積極的に個人に裁量を与えることで、成長を促してくれる会社だと感じています。風通しの良さも相まって、活気のある組織で主体的に働くことができます。就職活動は今後の人生を決める大きな作業とも言えますよね。自分自身と向き合いながらあらゆる可能性を考え、自分が納得できる選択をして下さい。その選択肢の１つとしてムラタを選んでいただけたなら、社員の一人としてとても嬉しいです。