グローバルビジネス座談会

飛躍的な成長につながる、海外での挑戦

MEMBER

松川さんの写真

商品技術
2012年入社

松川さん

主な仕事:メトロサーク™の商品技術として海外顧客のカスタマイズ商品を担当。
趣味:サウナ、恋愛ドラマの視聴。子どもの成長も日々の楽しみ。

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営業
2010年入社

西山さん

主な仕事:ムラタが手がける全商材のプロモーションや環境関連ビジネスの開拓。
趣味:家族とのアウトドア。ひとり時間はランニングや自重トレーニング。

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情報システム
2009年入社

亀澤さん

主な仕事:情報システム統括部でIT部門の戦略・方針を策定。
趣味:テニス、キャンプ・BBQ、ゲーム、休日の家族と過ごす時間。

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法務
2013年入社

山本さん

主な仕事:契約審査・作成、契約交渉やM&A・アライアンスの支援。
趣味:ソフトボール。幼少期(愛知県出身)から中日ドラゴンズファン。

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広報
2017年入社

船渡さん

主な仕事:グローバル広報戦略・企画。
趣味:旅行、バレーボール。

海外赴任への経緯を教えてください

西山さん

西山さん

学生時代から海外で働くことが目標だったので、できるだけ早く海外に行きたいと上司に伝えていました。実現したのは入社6年目の時で、赴任先は中国の深圳(しんせん)です。出発前には会社の社内研修制度を使って中国語のマンツーマン講座を受講しました。

松川さん

松川さん

私も海外勤務に興味があり、入社前からその希望を伝えていました。米国のサンノゼへ行くことが決まったのは入社7年目の時です。約4年間の滞在でしたが、赴任前にコロラド州での語学研修や、約2ヶ月間の実地研修を受けることができました。

山本さん

山本さん

私は法務部の実務が海外で学べる人材育成プログラムを通じて、欧州の事業拠点であるオランダに約1年間の短期出向をしました。日本の業務で英語に触れる機会が多かったことと、海外の人と接することに慣れたくて自分から志望しました。

亀澤さん

亀澤さん

私は海外勤務を希望していたわけでも、英語を使って仕事をしていたわけでもなかったので海外赴任の話がきた時には驚きました。赴任先はシンガポールで、期間は約6年半です。海外赴任に抵抗はありませんでしたが英語には不安があり、フィリピンへの短期英語語学研修など会社の教育研修制度を活用しました。

船渡さん

船渡さん

私は「いろいろな経験がしたい」と上司に伝えていたところ中国出向の話をいただきました。広報活動のグローバル化を目的とし、中華圏に広報統括機能をつくるための立ち上げメンバーに選ばれました。赴任先は中国の無錫(むしゃく)で約2年間の出向でした。英語には自信がありましたが、いざ現地に行くと英語がほぼ通じない環境だったので、最初は中国語での生活と仕事に慣れるまで苦労しました。

西山さん

西山さん

それは大変でしたね。私は赴任先が中国でもお客様がアメリカの会社だったので基本的に英語でした。ただ社内では中国語での会話を頑張りました。

亀澤さん

亀澤さん

私の配属先にいた人は、シンガポールだけでなく、マレーシア、インド、フィリンピンなど実に多国籍でした。英語が使える環境とはいえ、それぞれの母国語の影響で発音に癖があり、多様な英語に慣れるまで、赴任当初は苦労しました。

山本さん

山本さん

欧州も英語が母国語ではない人が多く、私も同じような苦労がありました。

海外では、どんな仕事に挑戦されましたか?

亀澤さん

亀澤さん

赴任当初のミッションはSCM系基幹システムをASEAN地域に導入することでしたが、日本と異なるシステムが使われていたので、現地のシステムを理解するまでが大変でした。

松川さん

松川さん

私は光モジュールの担当として赴任しましたが、1ヶ月後に担当商品が変わり、メトロサーク™の担当になりました。商品知識がほぼない状態でしたが、日本のメンバーのサポートを受けながら職務にあたりました。仕事内容は、お客様の要望を満たしたカスタマイズ商品をつくることです。

西山さん

西山さん

私は、顧客の当社部品採用決定後の量産サポートをしていました。部品を中国で製造する際に必要な工場設備や人員確保、製造状況の把握などを行い、状況によって変化する顧客の要望に応えながら製品を供給する仕事です。納期トラブルが発生した時には、社内のあらゆる部門の間に入って情報を集め、問題点やその改善方法などをお客様に説明し、最善の落としどころを交渉しました。

船渡さん

船渡さん

西山さんは中国で仕事をした時に、日本との違いで苦労されたことはありますか。

西山さん

西山さん

あまり違いは感じなかったですね。具体的なデータや数値をもとにロジカルな考えを強く求められるところは日本の企業と異なる点だったかもしれません。

船渡さん

船渡さん

なるほど。私は赴任当初、上司がほかの業務へ異動することになり、急遽チームリーダーのような立場になりました。しかも日本での仕事の進め方が現地で通用しないという壁にぶつかりました。例えば、リスクをなるべく減らすために緻密に計画を立てようとしても、現地のメンバーに「計画は大まかに立てて行動する方が先だ」と言われます。理由を聞くと「計画を細かく立てすぎると急な変化に対応できないし、計画は大まかに立てて問題が起きるたびに調整した方が効率的だ」という考えの違いがありました。

亀澤さん

亀澤さん

言語に限らず、仕事のやり方や文化、習慣、性格など、いろいろな違いがあるので慣れるまで戸惑うことは多いですよね。船渡さんはその当時、何か工夫はされましたか。

船渡さん

船渡さん

自分の中の許容範囲を広げて、現地のスタイルを柔軟に取り入れることにしました。そうやって実績を積むと周囲からの信頼も積み重なり、仕事がしやすくなりました。

山本さん

山本さん

私の赴任時の状況は船渡さんと似ています。最初は上司と私と、同僚の3人で業務にあたることになっていたんです。しかし上司がご本人の都合で退職されることになり、法務に加わった新しいメンバーのOJT(※)を私が行うことになりました。私自身、法務歴3年目で英語もつたない状態でしたので不安でいっぱいでした。

*On the Job Trainingの略。先輩社員についてもらいながら自身で仕事を進めること。

松川さん

松川さん

国籍の異なる後輩の育成は大変な挑戦ですよね。実際のところどうでしたか。

山本さん

山本さん

日本との教育文化の違いを実感しました。例えば、新しいメンバーから「早く難しい仕事をさせてほしい」という強い要望がありました。日本では仕事のレベルを徐々に上げていくのが一般的なOJTだったので戸惑いましたが、メンバーのモチベーションを高めるためにも、難易度の高い業務を一緒に取り組むなど、メンバーの要望を叶えつつ、業務に慣れてもらう方法を考えました。帰任する時はメンバーから感謝の言葉がもらえましたし、自己成長にもつながる良い経験になりましたね。

船渡さん

船渡さん

確かに海外での経験は成長につながりましたが、当時は求められるレベルの高さに落ち込むことがありました。そんな時、以前日本に赴任で来られていた中国人の先輩から「海外赴任をすると、もとのポジションよりもレベルの高い要求をされることが普通で、それは逆にチャンスだよ」と言われました。この言葉のおかげで物事を前向きに考えられるようになりました。

山本さん

山本さん

部署や赴任地が違っても、海外赴任者の存在は心強いですよね。私も、オランダに赴任していた先輩によく相談にのっていただきました。

亀澤さん

亀澤さん

私の赴任先でも海外出向者同士のつながりは強く、家族ぐるみの付き合いも多くて、その関係性を今も大切にしています。

プライベートは、どんなふうに過ごされましたか?

西山さん

西山さん

私がいた深圳は、中国国内や東南アジアへのアクセスが便利な場所だったので、休みの日にはよく出かけました。

山本さん

山本さん

私も車でオランダ国内や近くのベルギーに出かけたり、飛行機でエジプトやトルコに行ったりしました。

松川さん

松川さん

私はカナダのケベックという街へ出かけたことや、ブラジルのリオのカーニバルに参加したことが印象に残っています。

船渡さん

船渡さん

私は中国最北端の漠河(ばくが)で零下53度を体験しました。

亀澤さん

亀澤さん

それは寒いを通り越して痛そうです。海外赴任すると気軽に海外旅行へ行けるのが嬉しいですよね。

西山さん

西山さん

それと、現地の食も楽しみのひとつでした。私は会社の仲間と中国の市場に行き、食べたことがない食材を買い込んで鍋パーティーをしましたよ。

山本さん

山本さん

私はブリュワリーに行って現地のおいしいビールを楽しみました。やっぱりオランダはビール好きな人が多かったです。

亀澤さん

亀澤さん

ローカルフードを愛する姿勢は大切なマインドですよね。自分の口に合わなくてもトライすることが現地の人との距離を縮める手段になると思います。

海外赴任で手に入れたものを、ひと言で教えてください。

松川さん

松川さん

私が手に入れたものは、忍耐力と柔軟性です。また海外赴任を通して家族との絆も深まりました。

西山さん

西山さん

私はリーダーシップや自主性を高めることができました。帰国後の業務にも活かせていると感じています。

亀澤さん

亀澤さん

私の場合は人脈です。現地の方・日本人の方問わず、海外へ行ったからこその出会いが多くありました。

山本さん

山本さん

私は自分の部署だけでなく、会社全体を見て物事を考える広い視野が身についたように感じます。

船渡さん

船渡さん

亀澤さんと山本さんがおっしゃるように、私も人脈や広い視野を手に入れました。それに加え、想定外のことに対応してきた経験から柔軟性も磨かれたと思います。

海外の経験を活かし、今後どんな仕事がしたいですか?

西山さん

西山さん

私は中国に限らず、駐在経験がまだない国で異文化に触れながら営業の仕事がしてみたいですね。

松川さん

松川さん

サンノゼでは「できないと言わずに、時間がかかっても良いからできる方法を考えて」とお客様に言われてきました。海外の最前線で勉強したことは、今後関わるお客様との仕事にも活かしていきたいです。

亀澤さん

亀澤さん

今後DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める上でも、国内外の拠点との連携強化は欠かせません。赴任先で得た経験と人脈を活かし、国境に捉われない強固なグローバルIT部門をつくりたいです。

山本さん

山本さん

今度は海外拠点のマネージャーとして長期の海外出向がしたいです。短期出向を経て拠点ごとに異なる課題があることを実感しました。また、昨今は、グローバルで法務のメンバーが増えたこともあり、連携が難しくなっていますので、こうした課題解決に貢献したいです。

船渡さん

船渡さん

私は海外赴任で得た現地視点を忘れることなく、現場とのコミュニケーションを大切に広報のグローバル化をこれからも進めたいと思います。

次世代の海外赴任候補者へのメッセージ

松川さん

松川さん

アメリカでは、語学よりも積極的な発言や粘り強い対応が重要だと感じました。顧客と事業部の間に立つことで大変な時もあると思いますが、モチベーションをうまく維持しながらぜひ挑戦してください。

西山さん

西山さん

まず、変化を楽しむ姿勢が大切です。そして家族のサポートも大切にしてください。私自身、帯同休業制度を活用するなどして生活環境を整えました。生活基盤がしっかりすれば海外生活はオン・オフともに充実するはずです。

亀澤さん

亀澤さん

やはり現地の方との距離を縮めるコミュニケーションが大切です。文化の違いや国の特徴は、現地に行かなければ本当の意味では理解できません。赴任前に調べた情報にとらわれず、実体験に重きを置いてみてください。

船渡さん

船渡さん

私も現地に溶け込むことが大切だと思います。文化の違いやハプニングを受け入れる寛大な心で海外生活を楽しんでください。

山本さん

山本さん

相手の価値観を受け入れ、自分の価値観を押し付けないことを意識すると、視野が広くなり、業務の幅が広がると思います。

MESSAGE

学生へのメッセージ

MESSAGE

学生へのメッセージ

松川:私の場合、大学生の時にサンフランシスコで学会発表をした経験から海外に目が向くようになりました。何事もきっかけが大切だと思うので、学生のうちに一歩踏み込んだ経験をしてみてください。

西山:私自身「どんな人と仕事をするのか」ということがとても重要だと感じています。人柄は社風に滲み出ると思うので、面接や説明会でアンテナを張り、魅力に感じた方へ進んでみてください。

亀澤:新しいことに挑戦したり環境が変わったりすることは、誰にとってもストレスですが、それでも自分の経験や強みを信じ、積極的に行動して自分の進路を決めてほしいです。

山本:就職活動は多くの企業に出会いながら自分と向き合える良い機会です。その反面、疲れることもあると思うので、体調に気をつけながら頑張ってください。

船渡:最初から「自分は絶対この仕事!」と決めつけず、自分に合う仕事や企業を探すのが良いと思います。世の中にある仕事を幅広く知ることができる就活期間を存分に活用してくださいね。

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