新規事業技術開発座談会
仲間とともに、
「人類を一歩前に進める」技術を開発していく
MEMBER
新規事業技術開発
2023年新卒入社
森下さん
主な仕事:次世代通信をテーマとした業務に携わる一方で開発テーマの創出にも挑戦。
趣味:水族館・動物園巡り。新婚旅行では有給休暇を使い、北海道に水族館のペンギンと動物園のエゾヒグマを見に行く予定。
新規事業技術開発
2021年新卒入社
今井田さん
主な仕事:次世代通信をテーマに、アンテナの設計や試作、社外調査などに従事。
趣味:映画鑑賞や体を動かすことが趣味。仕事終わりにプールへ行ったり休日は夫と岩盤浴に出かけたりしてリフレッシュ。
新規事業技術開発
2018年キャリア年入社
永田さん
主な仕事: 科学・技術面で複数のテーマを統括しつつ、テーマリーダーとしてテーマ推進中。
趣味:自身の科学的理解を進めることがライフワーク。3人の子どもの育児を妻とともに奮闘中。
新規事業技術開発
2011年新卒入社
清水さん
主な仕事:新規事業技術開発部のシニアマネージャーとして組織を運営。
趣味:大相撲観戦。テレビを通して力士に親近感を抱いていた子どもを相撲観戦に連れて行った際、実際の力士に会って号泣してしまったことも良い思い出。
新規事業技術開発部は、どんな仕事をしていますか?
清水さん
清水さん
私たちが所属する新規事業技術開発部は、新たな事業を立ち上げるために必要な技術や商品の開発に対してテーマを生み出すところから取り組んでいます。ムラタにはMLCC(積層セラミックコンデンサ)や通信モジュールといった主力製品がありますが、将来のムラタを支える事業となり、世界に必要とされる新たな技術や商品が生み出せるように力を尽くしています。
永田さん
永田さん
仕事の大まかな流れとしては、まず世の中の技術的なトレンドやムラタならではの技術と強みをふまえ、開発チームで議論を行いながら、テーマを創出します。テーマの内容はムラタの強みに新たな強みを掛け算するようなイメージで、他社との差異化を意識しています。最近は半導体の技術トレンドのひとつである高密度実装に対し、光、電源、高周波といった複数のテーマを展開しています。その中で今井田さんと森下さんには次世代通信をテーマとした開発に主導してくれていますが、いかがですか。
森下さん
森下さん
そうですね。私はまだ入社2年目ですが、「ムラタの強みの1つである高機能材料×次世代通信」というテーマのもとアンテナの設計・試作をはじめ、他部門と協働して材料の高機能化に取り組んだり、顧客のニーズを知るために学会や展示会へ出向いたり、特許の申請をしたりと、幅広い業務に挑戦させてもらっています。他社が真似できないムラタ独自のものを生み出すためには、私たちの既存の技術や強みについて理解を深めることも必要なので、他部署の方に勉強の時間をとっていただくこともあります。
今井田さん
今井田さん
私も新卒入社後の約5ヶ月間の工場実習でお世話になった製造現場の担当者の方に直接ヒアリングして、ムラタ独自の技術について学ばせていただくこともありました。その時は、商品の歩留まりの改善に向けた開発背景や商品の特徴についてという内容でした。
永田さん
永田さん
技術開発というと黙々と研究をしているイメージを持たれがちですが、人との関わりが欠かせない仕事ですよね。社内であれば、材料開発、知的財産、広報など多くの部署と関わりますし、大学やベンチャー企業など外部の組織と連携して研究開発を進めることもあります。
今井田さん
今井田さん
ムラタがすでに作っている材料の電気特性や機械特性などの性能検証を行うこともありますよね。すると、その材料に対する課題が見つかり、材料開発や工法開発などの有識者を巻き込んで議論をすることがあります。私たちの仕事は新たな事業の種になることはもちろん、ムラタの既存技術が持つ新たな可能性を発見できる仕事ともいえます。
清水さん
清水さん
私たちのチームが掲げるミッションは「人類を一歩前に進める」ための開発をしていくこと。この志を実現するためには、社内外と連携しながら、多角的な視点と幅広い領域の知識を身に付けていくことが必然ですね。
どんなタイプの人に向いている仕事ですか?
森下さん
森下さん
私は大学時代、今の業務と異なる分野(農学部)を専攻していました。就活では、学生時代の研究や学力を気にして仕事を選ぶ人が多いのかもしれませんが、そういったものにこだわる必要はないことを働きながら実感しています。この仕事に向いているのは「新しいものを作りたい」という意志を持った対話力の高い人です。対話力というのは、話上手という意味ではありません。新しいアイディアを生み出したり、知識を深めて広げたりしていくために欠かせない人とのコミュニケーションを大切にできるということです。
清水さん
清水さん
開発テーマに取り組む時もチームで意見を交わしながら多くを決定していくので、自分の考えを相手に伝えることや、人の話を聞く素直な姿勢が大切ですよね。そうしたコミュニケーションを通して多様な視点も身に付きます。
今井田さん
今井田さん
私も大学時代は異分野(宇宙地球科学)の専攻でした。入社すれば知識を深めていくことはもちろん必要ですが、知らないからこそ周囲の人にとって当たり前のことに疑問を感じ、物事の本質的な問題に気付きやすいという点は異分野専攻の強みだと感じています。
永田さん
永田さん
実際、「世の中に意味のある技術って何だろう」「なぜこのテーマが必要なのだろう」と物事の根本に目を向け、客観的に追究していける人がこの部署で活躍しているのではないでしょうか。考えても本質が見えてこないなら「わからないです」と素直に言えることが、チーム全体でテーマや技術への理解を深めることにつながり、組織に良い効果をもたらすと思います。
学生時代の専攻と異なっても、入社を決めた理由は何ですか?
今井田さん
今井田さん
私は日本のモノづくりにおける技術力の高さに漠然とした憧れがあり、それに自分も関わりたくてムラタを選びました。就活では部署ごとに選考を行う会社が多い中、ムラタは部署を固定しない採用方式だったので、さまざまな技術に挑戦できると感じた点も入社の決め手です。
森下さん
森下さん
私のきっかけは就職活動の時に参加したムラタの夏のインターンシップです。「仲間とともに大事を成す」という仕事がしたかったので、ここでなら実現できると感じました。チームのミッションである「人類を一歩前に進める」という志に共感したのもこの時です。学生時代の専攻ではなくマインドで選んで良かったと今も感じています。
今井田さん
今井田さん
入社後の教育体制も安心感がありましたよね。OJT(On the Job Training: 先輩社員についてもらいながら自身で仕事を進めていく)では担当の先輩だけでなく、部内のみなさん全員に育てていただいた実感がありますし、1on1(上司との定期的な面談や雑談・相談の時間)も手厚くて、客観的に自分を見つめ、課題を解決していける力が身に付くように導いてくださいました。
森下さん
森下さん
1人で黙々と勉強するより、周りの人との会話や実践を通じた方が知識も身に付きやすいと感じますので、勉強や面談の時間をとっていただけることが本当に有難いです。
永田さん
永田さん
先ほどの話になりますが、この仕事に向いているのは、今井田さんや森下さんのように「挑戦したい」「やってみたい」という強い意志を実際の学びやコミュニケーションにつなげていける人かもしれませんね。やみくもでなく、着実に鍛え上げた知見や努力のある人が輝けるのだと感じます。
清水さん
清水さん
確かに、幅広い領域の知識が必要な部署ですが、自分の意志をきちんと言葉にし、人との関わりを大切に行動できる人であれば、学生時代の専攻に関係なく活躍できる環境ですよね。
どのような時に仕事でやりがいや成長を感じますか?
森下さん
森下さん
自分たちが創出した商品で世界を変える仕事そのものにやりがいを感じています。同時に、そこに至るには常人並みの努力では足りないことも痛感してきました。「世界を変えたい」という熱意で挑戦を続けられる人が本物のやりがいを得られるのかな、と考えたりしますね。そこに至るまでの挑戦と失敗の繰り返しは、苦労であり醍醐味だと思っています。私はまだ経験が浅いので、これから体感していくのかと思うと楽しみです。
永田さん
永田さん
新規事業開発の仕事には明瞭な答えがありません。だからこそ、日々物事と向き合って学んでいくことを自ら楽しめる、ストイックな姿勢が必要だと感じています。そのような自分の学びを深めていく喜びとともに、それ以上に、チームのみんなと前人未到の結果を出し、喜び合える瞬間に関われることが仕事のやりがいにつながっています。
清水さん
清水さん
開発してきたものが実際に具体化すると、やっぱり大きなやりがいを感じます。以前、自分が取り組んでいた表面実装型超音波センサが世界で初めて商品化されたことがありました。もちろん嬉しかったのですが、自分で生み出したテーマではなかったので、次は自分たちが考えたテーマで社会に貢献したいです。
今井田さん
今井田さん
部署のメンバーは現状に満足せず、失敗を恐れず行動できる人たちの集まりです。私はそのチームの姿から多くを学んできました。たとえば、入社2年目の時、環境に関する新たなテーマの創出に挑戦したのですが、テーマを生み出すプロセスに決まった手順はなく、自分で試行錯誤するしかありません。これがとても困難で、結果的にテーマは採用されず、さらにその失敗を引きずってしまいました。ところが、周囲の人は失敗しても落胆せず、再挑戦していくメンバーばかり。その前向きな姿を見て、失敗を恐れるよりもどんどん行動していく方が大切だというマインドを学び、自分の成長につながりました。
今井田さん
今井田さん
新規事業開発部では、若手のうちからテーマを任せてもらい裁量権が与えられますが、一方でそれは自分がテーマを進めなければ誰も進めてくれないということです。誰よりも勉強してテーマに詳しくなる努力や、他部門や社外を含む周囲の人に働きかける努力をしなければ、テーマは停滞したままです。1人で勉強して進めても1人の力は小さいため、周りに協力を仰ぎます。協力を仰ぐにもテーマの価値をわかってもらわなければ1回限りの協力で終わり、継続した協力関係は結べません。そのため、自分が勉強した上で他部門へ協力を仰ぎに行った際、テーマの価値に共感してもらえると、とてもやりがいを感じます。
清水さん
清水さん
新規事業に向けた開発に失敗はつきものです。特に私たちは、世界で誰も開発したことのない商品に挑戦しているのでなおさらです。ただ、その失敗から大きな学びを得るためには、気持ちだけで無謀に取り組むのではなく、必ず成功すると確信できるくらいにしっかりと考え、準備をしていくことが重要です。それは、次の成功に向けた学びのプロセスともいえます。そういった意味でも、私を含めたメンバー全員は、異分野でも技術以外のことでも貪欲に勉強していますし、仲間のそんな姿を見ることで、自分ももっと頑張ろうと思えます。そういう努力の先にあるお客様からの期待の声は、大きなやりがいにつながります。
今後の展望をお聞かせください。
森下さん
森下さん
「人類を一歩前に進める」というミッションの言葉に対し、チーム全員が気後れすることなく日々の仕事に取り組んでいます。私はその仲間と一緒に新たな商品を1つでも多く生み出し、このミッションを実現させたいです。
今井田さん
今井田さん
私は、将来的にムラタの大黒柱となる商品の種を今以上に多く開発していきたいです。たとえば、先輩たちがメインで取り組んできたテーマの創出を部署のメンバー全員で取り組む体制を築き、テーマの量産が可能となれば、成功確率も上がると考えています。
永田さん
永田さん
私は、ムラタにおける新規事業の方向性に注目しています。今まで成果を上げてきた成功パターンをモデルにこれからも進むのか、そうではない道を選ぶのか。この部署を含めた会社全体の話になりますが、ムラタは今あらゆる事業に挑戦しながら、その方向性を見極めようとしているように感じます。
清水さん
清水さん
私は「四方よし」*という言葉をよく使います。これは、近江商人が大事にしている「三方よし」(※)に「自分よし」を加えたもので、自分のやりたいことや自己成長を実現する中で
「三方よし」を目指そうというチームの指針です。部署のメンバーは、職務を労働ではなく誇りと捉え、開発テーマを成功させるという強い意志で業務に取り組んでいます。私はシニアマネージャーとして、仲間が仕事としっかり向き合える環境作りをしていきたいです。そしてムラタの社是にあることなどは大切に守りながらも、変化を恐れないチームでありたいと思っています。
*三方よし…近江商人の経営哲学のひとつと知られる言葉。「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」と三方が満足している状態。
こちらの座談会もチェック!
約5ヶ月間の工場実習で手に入れた「現場視点」と「同期との強い絆」
手を挙げればどんどんチャレンジできる。
ムラタの未来をつくっていく
『モノづくり現場』を支える、
エンジニアのやりがいと挑戦
飛躍的な成長につながる、海外での挑戦
ムラタというフィールドで、やりたいことを叶える挑戦の日々
メンバーの成長が自分の成長、管理職だからこその醍醐味
『専門性』を活かして輝く、エンジニアの情熱とキャリア
通信技術の最前線で世界を変える!
村田製作所の電気系技術者が創造する社会インフラの未来
エンジニアとして活躍できる『さまざまな道』がある
ワークライフバランスをとりながら、
やりがいを持って働ける
地域社会との共生に向けて、
ムラタで社会課題に取り組む