INTERVIEW

SAWフィルタの開発を通して
無線通信機器の進化に貢献する

通信・センサ事業本部
高周波デバイス事業部 SAW技術開発部

2008年入社 工学部 電気電子工学科

WORK

SAWフィルタの
設計から量産立ち上げまでを遂行

高周波デバイス事業部のSAW技術開発部では「SAWフィルタ」の商品開発を行っています。SAWフィルタはスマートフォンなどの無線通信機器においてなくてはならないもので、特定の周波数の信号を通過または減衰させるために使用されるフィルタです。SAWフィルタの開発は、携帯電話、インターネット、テレビなどの通信サービスの通信データ容量の増大や、通信速度の改善、機器の小型化を可能にします。このSAWフィルタの開発は、大きく3つの工程があります。顧客が求める仕様に合わせてパラメータを最適化し試作品を作る「設計」、工程設計ならびに部材や設備の選定などを行う「構造・プロセス開発」、要求事項を満たしているかを確認する「性能評価」という3つです。この流れの中で私が担当しているのは、音響波伝搬のシミュレーション、CADを用いての設計業務と、商品展開を図るための新規プラットフォームの構築です。また、現在は次世代フィルタに用いる要素技術(測定技術)の開発にも携わっています。

1日のスケジュール

9:00

出社、メール確認と本日のタスクの確認

10:00

実験計画の立案、設計・シミュレーション

13:00

課内での定例ミーティング、関係部門と進捗状況の共有

14:30

CADによるレイアウト作成、試作投入の準備、評価の段取り

17:00

検証結果の考察・まとめ

MISSION

開発商品が採用される達成感のために大きな困難も乗り越える

以前担当した案件で、顧客の採用がほぼ確定し設計・構造もOKが出ている段階で、SAWフィルタに起因する問題が発生したことがあります。量産まで時間がない中で社内各部門の板ばさみになりながら、落としどころを探るために何度も調整を繰り返しました。その甲斐もあって、最終的には顧客の要求レベルまで改善することができ、無事に量産にこぎつけることができてひと安心したという経験があります。この時、問題発生時の対応には初動の早さが重要だと学びました。また、トラブルを未然に防ぐためには、部門間の連携が大切なことだとも感じました。別の案件でも、関係部門との情報共有がうまくいかず、後から課題が出て開発が遅延するというケースがありましたが、そうならないためにも、頻繁に関係者間で目標とスケジュールの確認を行い、さまざまな情報を共有することが重要だと考えています。いずれにしても、トラブルを乗り越え苦労して立ち上げた商品が、顧客に採用された時の大きな達成感は何ものにも代え難いものがあります。

VISION

確実に成果をあげる
開発プロジェクトリーダーを目指して

さまざまな業務を担当した経験を活かし、確実に成果をあげることができる開発プロジェクトリーダーになることが現在の私の目標です。以前にチームリーダーを担当した時は、メンバーが動きやすいようにサポートすることを意識しました。その日のアクションの認識合わせや困りごとを共有する朝会を毎朝実施して、みんなが会話できる機会を増やしました。チーム内の密なコミュニケーションが生まれると、早期に課題の発見ができたり新しい改善案が生まれたりして、開発のスピードアップにつながると思います。その他に心掛けていることは、さまざまな視点から物事を判断できるようになるために外部感覚を磨くことです。そのために、実際に工程に入って設備の前でオペレータと意見交換したり、全く異なる商品に取り組んでいる他部門の話を聞いたりして、知識の幅を広げています。課題を解決して成果が出せた時や、担当した商品が採用された時に感じる喜びをみんなで分かち合う、そんなチームを作っていきたいと思います。

CAREER STORY

キャリアストーリー

2008年

ディスクリート商品設計・量産に向けた評価を担当。7年間で50%程度のサイズ縮小を実現。また、金沢村田製作所の商品部にも出向する。

2015年

モジュール向けの商品設計を担当。担当商品の特性のばらつきや不良率の多さという課題を解決しシェアを拡大。

2019年

再度、ディスクリート商品を担当。新規構造のプラットフォーム開発に携わる。ロードマップの議論にも参画。

プライベートの過ごし方

子供も大きくなり自分の時間が持てるようになってきたので、気軽にできる趣味を探しています。以前はフットサルやスノーボードなどをしてましたが、最近は運動不足気味です。ウォーキングやストレッチなどから始めていければと思っています。その他にも、予定を立てて継続して取り組むことを心掛けていろいろなことに挑戦していきたいです。ちなみに最近、魚を飼い始めました。これも趣味の1つとして続けていければいいなと思っています。

志望者の方へメッセージ

私がムラタに入社した動機でもありますが、電子部品はテクノロジーの基盤であり、ムラタで働くことはその発展に貢献することなので非常にやりがいを感じます。ムラタは個人の主張や考えを受け入れてくれる社風です。自分のやりたいことに挑戦できる環境だと思います。常に新しい技術やトレンドにアンテナを張り、学び続ける姿勢を持ち続けられる方がムラタに興味を持っていただけたら嬉しいですね。仕事でもそうですが、就職活動においても困難な問題に直面することは多々あるでしょう。しかし情熱を持って取り組み、それを乗り越えることが自分の成長と満足できる結果につながると思います。ぜひ熱い気持ちを持って頑張ってください。

技術系社員のインタビューを見る

技術系

たった1つの部品で、
この世界を変えていける

回路設計(高周波)

2008年入社

技術系

知恵と技術と
ノウハウが詰まった
オンリーワンの設備開発

生産技術(開発系)

2008年入社

技術系

子供たちに残したい
未来のためのプロセス開発

プロセス開発(セラミック)

2000年入社

技術系

モノづくりの源流となる原料。
その品質と安定供給に
責任を負う

生産技術(製造系)

2007年入社

技術系

製造の現場を知り、
現場のために、
知恵と工夫を絞り出す

製造技術

2017年入社

技術系

ムラタの世界的販売戦略を
立案し、実行していく

商品技術(国内)

2009年入社

技術系

分析の力で、
電子部品の可能性を
広げていく

分析・解析評価

2008年入社

技術系

モノづくりに専念できる
優れた環境を作り上げていく

環境管理

2017年入社

技術系

原料と知恵を組み合わせれば、
人の心を動かす
モノづくりができる

材料開発(無機)

1998年入社

技術系

製品の質、事業の質、
仕事の質を高める請負人

品質管理

2014年入社

技術系

日進月歩のIT技術を活用し、
ムラタのインフラを支える

情報システム(ITインフラエンジニア)

2021年入社

技術系

クラウドの活用支援で
ムラタのDX推進の一端を担う

情報システム(クラウドアーキテクト)

2019年入社

技術系

データマネジメントの
専門として、
社内のデータの利活用を促進

DX推進(データエンジニア)

2022年入社

技術系

誰も知らないアイデアで、
世界にないモノを作り出す

商品開発・設計(コンデンサ)

2008年入社

技術系

薄膜微細加工が、
世界に新たな価値をもたらす

プロセス開発(薄膜)

2017年入社

技術系

材料開発という分野から、
商品の進化や製造の安定に貢献していく

材料開発(有機・高分子)

2020年入社

技術系

より便利で豊かな社会の創出に向けて、
「メトロサーク」の開発を推進していく

回路設計(通信・伝送電子回路)

2021年入社

技術系

システム開発を通して、
「無線センシングソリューション」の一翼を担う

ソフトウェア・ファームウェア技術開発(IoT)

2015年入社

技術系

情報システムのデータ基盤を通して、
ムラタのモノづくりの進化に貢献していく

情報システム(モノづくりシステム)

2011年入社

技術系

ITサービスにより、ムラタの
サプライチェーンのプロセスをつなぐ

情報システム(次世代SCM)

2016年入社

技術系

ムラタグループ全社に
安定したICT(情報通信技術)インフラを提供する

情報システム(セキュリティ)

2023年入社

技術系

「積層セラミックコンデンサ」のさらなる競争力強化を目指す

材料開発・材料プロセス開発

2019年入社