INTERVIEW

分析の力で、
電子部品の可能性を広げていく

技術・事業開発本部
共通基盤技術センター分析センター

2008年入社 自然科学研究科 化学専攻 博士過程前期修了

WORK

ムラタの技術のために、
あらゆる分析手法を追求

分析センタの仕事は、材料や商品のR&Dや生産・販売の過程で起こるさまざまな技術的な課題を分析の力で解決していくことです。特に分析センタには電子顕微鏡による観察やX線を用いた構造分析、各種分光法での無機・有機組成分析といった高い専門技術があります。ムラタグループ全体に対して受託分析サービスを行うことを大きな役割としている部署です。その中で私は、新規分析技術開発を担当しています。生産性の向上、新商品の創出に必要となる分析技術であれば、学問的に最先端である必要はありません。外部機関や装置メーカー、大学などが持つ技術を使いながら、ムラタが新しい技術を活用できる環境を作り上げていきます。自動運転や5Gの実用化などで電子部品の需要がますます拡大する中、分析によって技術の発展に貢献することを目指しています。

1日のスケジュール

8:30

出社、休憩スペースでコーヒータイム

9:00

メールチェック

9:30

製造部門からの分析相談に対応

11:00

分析データの解析作業

12:30

ランチ

13:15

解析作業のつづき

14:00

材料開発部門との部門を横断した課題解決活動

16:00

発表資料の作成

17:00

メールチェック

17:30

退勤

MISSION

モノづくりの仲間たちが、
困難な課題も解決に導いてくれる

分析の仕事というと研究室で黙々と実験器具やPCに向き合っている印象があるかもしれませんが、ムラタの仕事は違います。ある時、材料の保管条件が製品の品質に与える影響について製造部門と協働して明らかにしたことがありました。震災によって原料の調達が難しくなり、その影響から製品の品質が著しく悪化する問題が起こったのです。ある材料の保管条件の変更によって、品質改善が見られることがわかったのですが、量産段階に導入するには、メカニズムを解明した上で説明する必要がありました。電子部品は膨大なプロセスを経て製造するだけに、個別の材料の影響を調べることは非常に困難です。そんな状況でしたが、分析部門と製造部門が知恵を出し合いながら分析と検証実験を重ね、半年後には導入を実現することができました。それ以降、分析の仕事もモノづくりの一環である意識が高まり、開発や製造部門と積極的に連携していく意識を持てるようになりました。

VISION

量産時に不良が発生しない
材料開発を実現していく

現在、事業部として取り組んでいるのが、新しい有機設計の材料の実用化を分析の力でフォローし、MLCCの生産性向上を実現すること。そのためには、単に開発過程で生じる問題に対する分析支援にとどまらず、設計コンセプトを科学の原理・原則に従って作り上げる必要があります。分析の立場で開発の議論に参加することで、量産時にも不良が発生しない、あるいは発生したとしても迅速に改善できる材料の開発は可能であると信じています。こうした取り組みによって、ムラタの材料開発における有機設計力の向上を目指し、日々頑張っているところです。

プライベートの過ごし方

仕事のことでいっぱいになった頭をリフレッシュするため、いろんなものに興味を持つようにしています。読書、音楽鑑賞、旅行など、1年のうちにやってみたいことを書き出しておいて、1つずつ実行するのが私なりのプライベートの充実方法です。仕事以外のことが充実すると仕事も充実していきますから、プライベートの時間はとても大切なものだと思っています。

志望者の方へメッセージ

小さいころから理科が好きで、そのまま理系の大学院まで進学したほどで、就職活動の時にも技術にどっぷり浸かりながら、社会に貢献できる仕事を希望しました。その希望を実現してくれたのがムラタです。ムラタにはちょっと変わった技術者がたくさんいて、材料、設備、ソフトウェアなどの担当分野で独自の技術を生み出し、世界No.1の電子部品を作り上げています。そんなムラタに少しでも興味をお持ちなら、ぜひ会社説明会や事業所見学会にいらして下さい。そこで私たちの仕事に触れていただければ、きっとムラタのことも好きになってくださるはずです。理科が好きなみなさんと一緒に仕事ができる日を心待ちにしています。