モノづくり座談会

『モノづくり現場』を支える、
エンジニアのやりがいと挑戦

モノづくり座談会に参加した社員、伊藤さん・小野又さん・村上さんの写真。

MEMBER

伊藤さんの写真

品質保証
2018年入社

伊藤さん

主な仕事:本社品質保証部の設計品質課に所属し、ムラタの製品の中でもソリューション製品に関するセキュリティ対応の仕組みを構築している。
趣味:ボードゲームや将棋。藤井聡太さんの対局と棋譜は全て見ている。

小野又さんの写真

生産技術
2018年入社

小野又さん

主な仕事:ムラタの製品を作るために必要な設備の開発・設計に携わり、その中でも制御系のハード設計、ソフト設計・実装を担当。
趣味:車で遠出しておいしいものを食べに出かけることや、ライブ鑑賞。

村上さんの写真

IE
2021年入社

村上さん

主な仕事:IE(インダストリアル・エンジニアリング)として生産ラインの課題を抽出し、解決に向けた企画・設計・改善を行う。全社に向けたシミュレーション技術の普及・展開も担当。
趣味:暑い時期でも行くほどサウナ好き。休日は妻や友人と過ごしてリフレッシュ。

山田さんの写真

製造技術
2016年入社

山田さん

主な仕事:金沢へ単身赴任中。基地局パワーアンプ内に使用される薄膜回路基板の製造技術を担当。
趣味:帰省中は子どもと一緒に遊び、ひとりの時はゲームにハマり中。水曜は社内のテニス部活動が楽しみ。

入社の決め手はなんですか?

小野又さん

小野又さん

私はモノづくりの仕事がしたくてメーカーを志望しました。ムラタを志望したのは、世の中に必要不可欠なモノづくりをする世界的な企業に携れば、自分はちっぽけな存在でも世界に関わる仕事ができるんじゃないかって思ったからです。自分の手を動かして実際にものが動く仕事がいいなとも思っていたので、希望職種は入社前から生産技術でした。

山田さん

山田さん

私もモノづくりがしたくてメーカー志望でした。希望職種は開発だったんですけど、会社説明会で製造技術の方の話を伺う機会があって、楽しそうに仕事しているなあって思ったんですよね。とはいえ面接は2日後だったので希望職種は変えずにいきました。すると「開発以外に気になる職種は?」と面接官に聞かれて製造技術と即答したらご縁をいただき今に至ります。実際、自分に合った仕事だと感じるので、あの説明会は人生を変える貴重な出会いでしたね。

伊藤さん

伊藤さん

私も会社説明会でムラタの研究者の方とお話をさせてもらったことが入社のきっかけです。ムラタでの高度な研究内容や、働きながら大学に通って博士課程を取得するといったお話だったんですけど、なんてかっこいい研究者がいる会社なんだろうって刺激を受けました。

山田さん

山田さん

やっぱり直接話を聞くことは大切ですよね。ネットを調べるだけではわからないことがいろいろ見えます。

村上さん

村上さん

私はキャリア採用でIE(インダストリアル・エンジニアリング)として入社しました。前職はメーカーで技術営業をしていたのですが、商品を売った後に、お客様がそれを活用して現場を変えられているかまでは全て追えておらず、ずっとモヤモヤしていたんです。もっと現場に貢献できる仕事がしたい。そう思う中でムラタの面接を受け、IEの職種を知り志望しました。

山田さん

山田さん

前と全然違う職種になったんですね。

村上さん

村上さん

そうなんです。ただ、ムラタって若手のうちから挑戦の機会を多く与えていただけるので、成長を感じながら働くことができています。

伊藤さん

伊藤さん

入社してみると想定以上に優秀な方ばかり。私も尊敬するみなさんに追いつきたいといろいろなことにチャレンジし精進しています。

山田さん

山田さん

わからないことがあっても聞いたら助けてくれる方ばかりなので安心して挑戦できますよね。採用サイトにも書かれていますが、社員のみなさんは本当に真面目で誠実。仕事にもその社風が反映されているなって思います。

小野又さん

小野又さん

就職活動の時に接した人事の方も、丁寧でやさしい雰囲気でしたよね。長く働くことのできそうな企業だなって思えました。

村上さん

村上さん

私も前職でムラタの方と接する機会があったのですが、柔らかなコミュニケーションを取る印象があり、働きやすそうな会社だと感じていました。安定した経営状況や技術力の高さはもちろんですが、こうした人の雰囲気もポイントでしたね。

みなさんの職種は「モノづくり」においてどんな役割を担っていますか?

小野又さん

小野又さん

生産技術の仕事は、ムラタの製品を作るために必要な設備の開発と設計。その中でも設備を動かすためのソフトウェア、電気回路、タッチパネルの設計などを担当しています。私にとってユーザーは、製造技術やオペレーターなど設備を使ってくれる社内のみなさん。現場のみなさんの声を聞きながら10年後も使いやすい設備を作ること、そして既存の設備を改善すること。これが生産技術としての私の役割です。

山田さん

山田さん

製造技術は、専門知識をもったエンジニアとして製造部に配属されています。開発時に上手く製品を作ることができたとしても、量産すると必ず出てくる不良品。こうした不良率を減らし、生産性を上げるのが製造技術の主な役割です。効率良く、かつコスト競争力を高めるため、加工条件を最適化する実験と検証を繰り返し、最良の技術を現場にリリースしています。

伊藤さん

伊藤さん

私が所属する本社の品質保証部は、モノづくり全体のプロセスの品質保証を担っています。「プロセスを保証する」というところがポイントですね。その中でも顧客寄り、調達品寄りとさまざまな分野があるんですが、私の担当は開発プロセスの品質保証。お客様に信頼され、ご満足いただける価値や安心を提供するために、開発段階でいかに製品の品質やセキュリティに問題ないかどうかを有識者でチェックします。開発から製造に移る前段階のうちに品質をしっかり確認しておくことで、後々のリスクを抑える役割も果たしています。製造技術の段階に移ってから問題が多いと大変ですよね?

山田さん

山田さん

その通りです。

村上さん

村上さん

私の職種であるIEは、優れた品質の製品をより安くタイムリーにお客様へ届けることを目的に活動しています。具体的な業務は、生産現場と連動しながら生産ラインの課題を見つけ出し、その改善に向け企画から実行まで行うことです。IEの業務は幅広く、ムラタでは「モノづくりの参謀役」と呼ばれています。

山田さん

山田さん

IEって本当になんでもやっていますよね。

村上さん

村上さん

基礎的な改善業務から合理化企画、また工場の損益管理や新棟の設計など、本当になんでもしますね。ただ、どの業務においても問題に直面した際は勘や経験を頼りに解決するのではなく、定量的に問題を捉えて施策を検討・評価する科学的アプローチを取ることを意識しています。

他の職種の人と関わることはありますか?

村上さん

村上さん

製造部門はもちろん、生産技術や品質管理、またシステムなど多くの部門と関わる機会があります。さらには国内拠点だけでなく海外拠点のメンバーと連携する機会もあります。ドラマやアニメに出てくる参謀役のイメージ通り、仕事を進めるために裏でさまざまな人と調整しながら動いている感じですかね。

伊藤さん

伊藤さん

私の場合は、問題のない設計かどうか開発支援部門や各事業担当品質保証部門と一緒に検討しています。外部からの攻撃などセキュリティ関連の有事に備えて、総務や広報と体制を整えています。

小野又さん

小野又さん

私も調達やシステム部門、仕入先の方とか、さまざまな人と一緒に仕事をしています。私の生産技術と山田さんの製造技術も「設備」か「製品」かといった、見ている対象は違いますが、不具合が起きれば一緒に解決にあたることもありますよね。

山田さん

山田さん

ありますね。他部署の方はもちろん、各工場にいる製造技術のエンジニアと知恵を絞り合うこともあります。各拠点が遠いのでウェブも活用しますが、現場で一緒にものを見ながら話をすることもありますよ。

伊藤さん

伊藤さん

実は品質保証も現場に行くことがとても多いんですよ。現場で直接話して認識を合わせたいと、出張が続く時もあります。

小野又さん

小野又さん

生産技術でも「設備にこんな改善課題があるんです」って言葉で聞くだけより、自分で実際に動かした方が原因や対策を探りやすいこともあります。コロナ禍でリモート対応も増えたので、今は状況に合わせ良い感じに使い分けながら仕事を進めている感じです。

ずばりムラタの「モノづくり」の強みとは?

村上さん

村上さん

ムラタって多くの商品を原料から一貫生産しているので、業界の中でも供給力が高いことが強みですよね。その要因の1つに、設備や生産ラインの設計を内部で取り組んでいることが挙げられると思います。

小野又さん

小野又さん

設計元と工場間の距離が近くて連携が密になる分、トラブル解決や品質向上に向けてのスピード感がありますよね。社外に出せない商品の機密情報を設備の仕様に反映できたり、古い設備でも設計者が社内の人なので当時の話が聞きやすかったり。内製設備のメリットはいっぱいあります。

山田さん

山田さん

品質の高さも強みだと思うな。営業の方から聞く話ですけど、価格が高くても品質が良いからムラタを選んで下さるお客様がいるんです。それってM-QMS(ムラタの品質マネジメントシステム)に沿ったモノづくりが、会社全体でしっかり行われている証だと思います。

伊藤さん

伊藤さん

現場の努力もすごいと思う。以前スマートファクトリーの業務に従事するために福井の工場にいたんですが、福井と出雲の工場ってコンデンサを作っているんですね。それぞれで技術を磨いて独自に発展しながらも、他工場へ不良率低減や生産性向上のための改善活動を展開・標準化を推進するなど、互いに高め合うこともしていたんです。それを知った時、現場力があってこそのムラタなんだと思いました。

小野又さん

小野又さん

問題が起きた時の対応力だったり発信力だったり、現場の力は本当にすごい。その現場の声にこたえる本社との関係性も大事だなって思います。

村上さん

村上さん

現場に近い製造部門が主体となり、関係部門を巻き込みながら仕事をする。現場で問題が起きた場合には、スタッフが迅速な解決に向けてサポートする。きっとこの体制がムラタのモノづくりを支えているんですよね。

「モノづくり」での苦労ややりがい、また今後こうしていきたいという想いはありますか?

山田さん

山田さん

モノづくりの現場は、こうしたいって思ったことを自分で考えて形にしていける環境がありますよね。自分の提案が目に見えるものになるというか。それが仕事の楽しさにつながっていると思います。

伊藤さん

伊藤さん

それから、チームで仕事を進めた時の達成感も!

山田さん

山田さん

確かに。入社3年目の頃にチームの取りまとめ役になったことがあるんですが、ようやく仕事に慣れてきたばかりの頃でわからないことも多くて本当に大変だったんです。でも他部署を含んだ周りの理解と協力があって達成できた。あの時は本当に大きなやりがいを感じましたね。

村上さん

村上さん

私がやりがいを感じたのは初めてのIE実習で、半年間、実際に現場で課題解決を行った時の経験です。机上で学んだ知識があっても、それを現場ですぐ実践できるかというとそう簡単にはいかなくて。現場メンバーや先輩方からアドバイスをいただきながらIEのスキルを習得していきました。

小野又さん

小野又さん

私の場合は、複数の拠点に同じ設備を導入する時、それぞれの場所での使い方を意識しながらも、差をつけすぎない落としどころを考えて設計しなきゃいけないところが苦労であり、やりがいかな。いろいろなパターンの設備を作ってしまうと、広い視野で見た時、結局は扱いづらい設備になってしまうんです。私は設備を作る人、使う人、関わる人みんなが「便利だな」って思えるものが作りたい。そうなるように、未来の技術にアンテナを張りながらこれからも取り組みたいです。

山田さん

山田さん

技術も世界的な需要トレンドも、どんどん移り変わりますからね。製造部門としては、どんなに状況が変わっても利益を出し続ける仕組み作りが必要なのかなって感じています。例えば、製造も開発設計の時点で加わって、コスト視点を意識した協議をしていけたらと思います。あと、入社前に志望していた開発部門にも一度は行きたい。現場を知っている人間がどこまで何ができるのか、挑戦してみたいです。

村上さん

村上さん

今後はモノづくりとデジタルの融合が、もっと活性化していくと思っていて、そういった世界の実現にIEとして携りたいです。例えば新棟を設計する時に、シミュレーション技術やVRの技術を活用して仮想空間上に設備を再現できれば、これまでIEが現場で行ってきた改善業務が建物の完成前から実施できて、より現実に近い視点から設計を作り込めるのでは、なんてことを想い描いています。

伊藤さん

伊藤さん

ムラタのビジネスはコンデンサやモジュールといったハードウェアだけでなく、ソフトウェアを合わせたソリューションビジネスも活発になっていますよね。ムラタのモノづくりは今後も進化していくはず。私自身もそんなモノづくりの最先端で、文化の発展に貢献するさまざまな仕事をしていきたいです。

MESSAGE

学生へのメッセージ

MESSAGE

学生へのメッセージ

小野又:社員の人との関わりを積極的にもつことで会社の雰囲気がつかめると思います。いろいろな職種や業界があるので幅広く検討しながらも、自分が何を重視するのかを明確にすれば、自分にぴったりな企業との出会いがあるはず。就職活動、応援しています。

村上:「就職活動を通して希望の企業に入ること」は、学生生活における1つのゴールなのかもしれません。ただ、いざ社会人になってみると入社することはただのスタートでしかなく、先の未来は自分の頑張りでいくらでも変えられると感じています。就職活動は苦労も多いと思いますが、あまり気負い過ぎずに取り組んで下さいね。

山田:まずは自分を見つめ直す時間を作って下さい。自分がどんな価値観で物事を考えているのか確認し、その価値観をもっていろいろな会社を見て回れば、きっと自分に合った会社が見つかります。

伊藤:就職活動は会社に入ることが目標ではありません。会社に入って何を成し遂げたいか、どんな自分になりたいか、それを叶えられるのはどんな環境なのか。そういったことをイメージしている人と私は一緒に仕事がしたいです。

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